48 ページ48
、
____白い侍が先生の首を切った
、
あれは…忘れちゃだめ…!
『っ…』
泣いちゃった
泣くつもりなんてなかったのに…ついカッ、となって…
銀時「っ…しらねーよ、ンなこと」
ピリッ、と何かが切れる音がしました
糸か何かが…
知らない、だって?あの事を?
ふざけるな。私の先生を…先生を…!
『馬鹿!馬鹿ッ!! 忘れちゃだめなのに!!』
、
絶対に絶対にあの痛みと記憶を忘れちゃだめなのに!!
『行きましょう、土方さん』
もう知りません!
そんなことをおっしゃる銀さんなんて知りません!
土方「ああ、おい…」
銀時「!」
土方さんの腕を引き、屯所へと足先を向けます
銀さんなんて…銀さんなんて…
、
、
ピキッ
あ、あれ…?
切れたはずの糸がまた1本、また1本と切れていく…
、
『うっ…』
『ううっ…』
『お腹、痛い…』
全身が燃え上がるように熱い…
服を脱ぎ捨ててしまいたくなるほど、皮膚が熱い
気持ち悪い…
『ごっほ』
あ、あれ、なんだ口から血が____
、
___治ったはずでは?
『あ…』
、
…堂々としようと頑張って、胸を張ったせいだ
無気になったから…
ピーンって、そんな風に体を維持したら
本物のお腹を縫っていた
糸が切れたんだ…
、
気づいたらもう止まらない
『うッ…がはッ』
ほどけた
肉を縫い合わせていた糸が
薄い膜が切れ、
中で固まりきれていない柔らかい血の結晶がお腹から出ていく
銀時「!!」
「ナミ!!」
、
土方「お前は向こうに行ってろ!!」
あれ…?せかいってこんなにまっくらだったっけ…
ふたりのかおがボヤけていく
なにが…おきて…
銀時「うるせぇ!!」
「ナミ!ナミちゃん!しっかり!」
『はっ…はあ…はあ…』
わた…し…
『ごめん…なさい…ぎ…さん…』
ひとにひどいことをした…
ひとでいたいなら…ひとをきずつけちゃだめなのに…
、
、
銀時「ッ…!」
、
、
「ナミーーーーーーーーッ!!!!」
、
191人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅音 - 初コメ失礼します。とても面白いです!更新頑張ってください!楽しみにしています。 (2022年8月6日 14時) (レス) @page10 id: 49df10a6d1 (このIDを非表示/違反報告)
歴史クイズ - 続き楽しみにしてます! (2022年8月1日 13時) (レス) @page10 id: ce3cc772d9 (このIDを非表示/違反報告)
緋村 - 面白かったです!!!!続き下さい (2022年7月8日 22時) (レス) @page6 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:真灯 | 作成日時:2022年7月2日 20時