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依央利「…すごいね、、、





基本の形は完璧だ…





習ったところなんてそんなに見たことなかったけど





実は結構やってたの?」






Aの素振りをみた依央利は、





開口一番にそう言った





A「いや、、





多分見たことあるその数回だけだよ




おじいちゃんもそんなに私に教えてくれなかったし




中村さんも…





そういえば、おじいちゃんの本を読んだくらいかな」





そう言って、Aは昔の記憶を探る





依央利「本…?もしかして七輪書(しちりんのしょ)のこと?」




A「うん、確かそんな、、」




Aは昔パラパラっと見た





宮本の著書を覚えていた







それを思い出して、その本の通りに動いていた





依央利「つくづく思うけど、Aって天才だよな」





A「うん、、ありがとう」








依央利の褒め言葉にも動じないそのAを見て






思わず呆れた笑いが溢れる









.





.








依央利「昔、、覚えてる、?」





稽古の途中、依央利は突然そんなことを言った






A「なにを?」





依央利「私なら重いもの持てるって言った時のこと」





A「なに、それ、力比べ?」





依央利「いや、全然違うから」





呆れる依央利はそのまま続ける






依央利「サボってた俺に



期待されてみんなの理想の上に立ってる強い俺は




たくさん重いもの持ってるからって




私なら、それ下ろせるって





半分持って歩いてあげるって




Aが言ってくれて…





あんなおばさんに負けるなって、






あれは感動したなあ…」







Aはじわじわとその光景を思い出して






赤面する





A「覚えてる…




その厨二臭いセリフ…、、、



うわぁ、恥ずかしい…」







依央利「でも、あれで俺救われたんだよ」






涼しい風が吹き抜ける道場で





依央利はそう言う






A「救われ…た、、?」





依央利「うん、ほら、俺って





人がなにを望んでるかすぐわかるから





与えることって得意だったんだけど





誰かに与えられることって苦手だったんだよね





でも、Aがあの時





俺の居場所…っていうのかな




心の拠り所?、、




そういう場所作ってくれたから




すごい気持ちが楽になった





だから、ずっとお礼、、言いたかったんだ





ありがとう」







それはずっと伝えたかった言葉だった





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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月28日 4時

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