縁-エニシ- ページ22
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Aは万事屋から荷物を全て持って、
すぐに江戸から出たわけではなかった
A「ごめんください」
門の前に立って叫ぶ
「ちょっとー、誰ですか、
…あれ、君、この前の誘拐されてた子?」
門から出てきた地味目の人、山崎に言われる
A「いやな覚え方ですね、、、
まぁ、合ってるんですけど…
あの、近藤さん呼んでくれませんか…」
Aが来ていたのは真選組屯所
「局長?? いいけど、、、」
そう言って通してくれた山崎は
近藤の部屋まで案内してくれた
近藤「あれ、Aちゃん!?!!
こんなところまでどうした!!」
たった数回しか会ったことのないのに
笑顔で迎えてくれる近藤の優しいを感じる
そしてその勢いに身を任せて土下座する
A「お願いがあります!!!!」
近藤「ちょ、ちょっと、、?!
な、、なにやってんの!?」
驚く近藤にAは構わず続ける
A「真選組の皆さんと一緒に
私も稽古をつけてください!」
そんな突拍子もないお願いに
近藤「え、、、え?、、ええ?!!!」
近藤は飲んでいたお茶をひっくり返す
A「私を強くしてください!
強くなりたいんです、
隅っこで構いません、稽古料なら払います!」
近藤「や、、、いや!ちょっと待って!?
真選組ってそもそもそういう所じゃないけど!!?
それに、、、
いや、、とにかく無理だよ!!!」
近藤は、まだ理解できていないその頭をフルに使って
必死で断る
A「無理を言っているのは
重々承知しています!
私の馬鹿な頭じゃ、こんなことしか思いつかなくて
でも、強くなりたいんです、、、
強くなりたいんです…っ、、!!」
あまりにも熱いその言葉に
近藤は一方的に押される
A「お願いします!!!!」
頭がのめり込むくらい床につける
自分がすごくバカなのはAもわかっていた
こんな時にうまい方法がわからない
何度考えても思いつくのは
こんなバカなやり方だけだった
近藤「ちょ、、、、本当に落ち着いて、
ゔーん、、、、
とりあえず訳を話そうか、」
頭を下げ続けるAを起こして
近藤は、Aと向き合う
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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月28日 4時