検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:6,310 hit

. ページ21

.







神楽と新八の目が覚めたのは次の日だった





起きてすぐ、Aがいないことに気づく




神楽「銀ちゃん、、あいつ...




Aを狙ってるアル




なにがあったかわからないけど





あいつはAを見て笑ってたネ






久しぶりって言ってたアル






早くしないと、Aやられるアル







このままじゃ、死んじゃうネ」







新八「今、Aさんどこですか!?




1人じゃ危ないですよ!!」





2人の焦るようなその言葉に





銀時「あぁ、」






銀時はそう言うだけだった






その目は遠くを見ていた





全てを知っていて、離れたAを止められなかった






そんな悔しさに見えた





神楽「銀ちゃん、、、、」
新八「銀さん、、」




だから、それ以上は言えなかった







それから、3人がAに会うことはなかった









病院生活最後の夜、






Aは、病院に来てきた






2人の寝顔を見て







治りかけている傷を見て








少しホッとした顔をした







A「本当にごめんなさい」








だれも聞いていないその声は、その一礼は









誰も知らない







しばらく寝顔を見た後






Aはそのまま振り返ることなく出て行った






病院に来る前にお登勢さんの家にも寄った







封筒に家賃と書いて玄関に貼る






その中には手紙も入れておいた








「約束、遅くなってすみません」









その短い手紙はこれまでの全てを物語っていた









ここにはもういられない









Aは荷物を全て持って江戸から姿を消した









.





.






神楽「Aがこないのは




私たちのせいかもしれないネ、




ちゃんと守れなかったから、、」








神楽がそんなことを言ったのは






退院するその日だった






銀時「そんなことねえよ、、」







銀時はそれしか言えなかった







自分が殴ったせいだと思っていた







わざと怒らせるようなことを言ったAを








止められなかった







神楽「A、、ずっと言ってたネ、、、





わたしたちを運びながら





ごめんってずっと言ってたアル」






新八「僕も、かすかですけど、聞きました





守れなかったのは僕たちなのに、、、」









神楽も新八も銀時もそれぞれが自分を責めた






銀時「あいつ…1人で勝手に何やってんだよ…、」




その言葉も届かず、虚しく消える





.

縁-エニシ-→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , 万事屋
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月28日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。