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番外篇:無敵な人 ページ49

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外の階段に座ってうずくまる





言いそうになった




私なんかよりそっちがいいよって



月詠さんと付き合いなよって




誰でもない私の口から





最低だよ、私…



幼稚すぎるよ、、



たったあれだけで嫉妬して…





『はぁ……』





ため息が止まらない




銀さんと付き合ってから自分がどんどん嫌になる




前よりももっと欲深くなってて




そんな自分が嫌いで嫌いで仕方がない





欲深い気持ちは止まることなく溢れ出す




『私…、、独り占めしたいんだ、、、』





それは、初めて味わう感情で



呟いて怖くなる



独り占めなんて、できるわけないのに…、




銀「へえ、なにを?」



『何って…銀さんを…って、、、え?!!?!』




いつのまにか横に座って銀さんと目が合う




銀「独り占め…ねぇ??」




『ち、違う!今のはなし!!


ちょっと変な感情生まれてて、すぐ消すから!!』




聞かれてたことが恥ずかしくて



消えろ消えろと思いを込めて



手を頭の上でぶんぶん振る




(ぱしっ




振っていた手を銀さんはしっかりと掴む




銀「俺は、 ずっとAのこと



独り占めしたいと思ってるけど?



独り占めしてほしいって思ってっけど?」



『え、、、え?』




銀「やだ?」




真っ直ぐ目を見つめられるから




逸らせなくなる




『い、、嫌じゃない…』

 

銀「じゃ、お前もな」



『ひ、独り占めしていいの、、、?』



銀「いいよ、」





掴んでいた手はいつの間にか頭に乗っていて





真剣な目は笑っていて泣きそうになる





『ご、ごめんね、銀さん、、



いい年して、…や、やきもち、、妬いてました…』




銀さんの着物の袖をギュッと掴んで謝る




銀「あぁ、、」



『あ、あぁって、、!!』



私の勇気を!!!



薄い反応にムカついて顔を上げる




『ぎ、銀さん…??赤いよ、、、?』




そこにはほのかに赤い顔を隠して
 


そっぽ向く銀さんがいた



銀「うるせえ!!!


こっち向くんじゃねえ!」




『うわっ、』




撫でてた手を強く抑えるから頭が上げられない




銀「…やべえな、、これ、、


嬉しいもんだな、これ」




『え?』




銀「自分が思ってた以上にAのこと
 


好きだってこった」




『…っえ、、///


わ、私も思ってる以上に銀さんが好き…、、です…』






ふっと笑った銀さんは








そのまま私にキスをした







(完)

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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月11日 3時

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