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『寂しい、、、ですか、?』




土「みんな、きっと寂しいだろうよ」





頭をかきながらそう言う




『私だけじゃなくてよかったです




私も土方さんたちと離れるのは寂しい』




土「さ……っ、、?!!!



ま、まぁ、俺はアレだけどな、、



父親としてだけどな!」




『父親??』




土「あぁ、娘が嫁ぐような気持ち」




『私、そんなに幼く見えてるんですか



…、父って言うより、、



兄です、土方さんは私のお兄ちゃんみたい』





土「兄貴か、、、、それも悪くねえな」




そう笑った土方さんにつられて私も笑う





『鬼の副長の笑顔が2回も見れたんだから



もう悔いはないですね』





土「なに言ってんだよ」





土「お前はまた帰ってこれるよ




ここは、日本の中心なんだから




音痴なテメェでもすぐに来れるよ




また帰ってくるんだから




そのうちの2回くらいどうってことないだろ」






真剣な顔していうから頬が緩む





『また、、、帰ってこれますかね、、』





頬が緩んでどこかで張り詰めていた糸が切れる




ぽろっと本音が出てきてしまった





土「帰ってこれるに決まってんだろ



絶対帰ってくる




もう、ここは…



お前のもう一つの居場所だ」





そうまっすぐ言うからまっすぐ心に届く





『…、そうですね!



じゃあ、挨拶回りとかやめます



土方さんもマヨネーズとかやめてください』





土「お前のどうでもいいお別れと

 

俺のマヨを一緒にすんじゃねえよ、、、はあ



またな」




"またな"




そのまま別れる




後ろは向かないように振り向かないように




少しだけ早足で歩く





"またな"





泣かないように




涙がこぼれないように




上を向く




"またな"





頭の中でずっと繰り返す






空の雲が滲んで見えて




あぁ、やばい、堪えて、、、




なんて、歯を食いしばるけどだめで






『うっ、、、ふ、、、っ……、、うぅ、、』





公道なんてお構いなしに座り込む




本音が溢れるように




言葉の代わりに涙が次から次に出てくる





ここに帰ってくることも銀さんを好きな気持ちも





諦めたくない…





『あき、、らめ、たく、、ない、よぉ、、』







「おい、うるせーぞ、


人ん家の前で泣いてじゃねー」




聞こえたその声は





私が無意識にたどりついてた場所の家主




「あれ、アンタ、、どっかで、」





諦めたくない私が最後に賭けた場所

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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月11日 3時

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