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ご飯を食べ終わって
だら〜、、
文字の通りのだらけ具合
傍らで新八くんが掃除機をかけてて
銀さんはソファでだらだら
本当に、暇なんだな、、、
『あの、私ちょっと出かけてきます』
新「出かけるって、どこにですか?」
『そのへん?
わからないけど、ちょっと旅に出てくる』
新「なんですか、その迷子になるフラグ」
『失礼なっっ!
、、ならないよ!!!たぶん!
本当にちょっとそこまでって感じだから
どんな人がいるかとか気になるし』
理由を適当につけて
外に出る
あんなだらけた空気にいたら
脳みそまで溶けてしまいそう
玄関を出てすぐの階段を下ると
下にはお登勢という文字
『飲み屋、、?』
気になったら行動してしまう悪い癖 発動
(ガラガラ
「お客さん、あいにくだがうちは夜からだよ、、
あれ、誰だい、初めて見る客だね」
濃いメイクにガラガラ声、タバコを吸ったその人は
私をみてそう言った
『あ、はじめまして
私、万事屋さんでお手伝いすることになりました
橘 Aです、よろしくお願いします』
「万事屋?、あんた、銀時んとこにいるのかい?」
『そうです、昨日からなんですけど、、』
「そりゃまたなんたって、あんな家に、」
哀れんだ目で見られる
『いや、そんな悲しい顔…、
ちょっといろいろありまして、
それで厄介に…、』
何度目かの説明
笑われそうな異世界の話
「はあ、そんなこともあるもんなんだね
あたしゃ、何十年と生きてるが
そんなん初めてだよ」
『いや、これからもこの先も一生無いと思います』
「それで、アンタ、あんな家に行ったところで
あるのは、風呂と布団くらいだろう
ご飯とか着るものとかはどうしてんだい」
『そうなんです、、
これ、新八くんのお姉さんから借りたんですけど
ずっと借りてるわけにもいかなくて
どっかでバイトして買うしか…、、』
って、なにこんな話してんだ私、
この人、お登勢さんの雰囲気は
なんだか不思議でついぽろっと言ってしまう
「仕方ないね、
どれ、待ってな」
すっと奥に消えて数分
大きな箱を抱えて戻ってきた
『え、、、』
中から出てきたのはたくさんの着物
「全部お古だけど、それでも良いってんなら
持ってきな」
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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月8日 16時