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『わあ、、』
お古、、そう呼ぶにはもったいないくらい
きれいに手入れされている着物だった
お「気に入ったのあったらどれでも好きなの選びな」
『全部気に入ってます!!!
…、いや、やっぱりこんなにもらうのは
申し訳ないです
お金1円ももってないし、、』
お「律儀な子だねえ
ババアがやるってんだから
甘えときゃ良いのさ、」
『ありがとうございます…、
甘えさせていただきます!!』
そういうと、ふん、と
お登勢さんは笑った
結局箱ごともらってしまった私は
そのままお店を出る
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しばらくお店の前で考える
やっぱり、、、、
(ガラガラッ
私は勢いよくドアを開けた
『お登勢さん!!』
「わ、なんだいアンタ、まだいたのかい」
『やっぱり申し訳なくて、
でも、困ってるのも事実なんで、、
だから、、というか
代わりに、、お店、手伝わせてください!
掃除から食器洗いからお酒の相手まで
なんでもします!』
お辞儀した勢いで箱から中身が出る
『うわわわわわ、、』
「はあ、なにやってんだいアンタ、、、
こりゃ銀時がほっとけないのもわかるねえ
真面目すぎて不器用なやつなんて
山ほど見てきたはずなんだけどね
負けたよ、わかったよ、手伝っておくれ」
呆れたように笑いながらお登勢さんが
着物を拾ってくれる
『ありがとうございます!
わー、よかった、すっきりした』
「手伝うってったって、
アンタ、バイトとかしたことあんのかい
それにお酒の相手って…」
『バイトなんて朝飯前ですよ!
って、、あれ、お登勢さん、もしかして
私のこと未成年だと思ってます、、?』
違うのかい、なんて驚いた顔をするお登勢さん
『はぁ、、、
私、こう見えても21歳です、
バリバリ成人超えてます
お酒だって飲めます!』
強くはないんだけど…、、
「ありゃ、そうかい
こりゃ、頼もしいバイトが入ったね」
そう笑うお登勢さんにつられて私も笑う
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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月8日 16時