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「グシオン！」
「おや、旅人さんにパイモンさん。随分と急いでるようだね。」
「そうだ！お前なら柊朔の行方をしらないか？璃月を…もしかしたら出ていく可能性があるんだ。」
「あぁ。そのことね。」
グシオンは彼女の行方についてしっているようだった。
知りたそうにしていた旅人達に、グシオンは話し始める。
彼女がどこへ向かっているのか。
「私達は数千年もの間眠っていた。外に出たら、全てが変わっていたわけさ。」
「うん？それが…何か関係しているのか？」
「グレモリーは、旅に出たんだよ。数千年で世界はどう変わったか。自分の知らないことがあるなら、知りに行こうと思うものでしょ？」
彼は微笑む。
それに納得いかないのか、パイモンは少しだけ怒る。
「けどそれじゃあ、鍾離が可哀想だ！あいつは数千年間、柊朔だけを想ってきたのに！また二人は離れ離れになるのか？！そんなのオイラは嫌だ！なんとしてでも連れ帰る！」
「パイモン！」
旅人をおいて、一人先に進むパイモン。
「グレモリー、何も知らない自分が彼の隣に立つのは相応しくないと思っているんだよ。……心配だからさっき彼女を送ってきたの。そろそろ望舒旅館に着くんじゃないかな。」
「……！ありがとう！」
旅人はパイモンの後を追った。
その姿を複雑そうな気持ちでグシオンは見ていた。
「愛してるからこそ、辛いんだよね…グレモリーは。さて、鍾離のところに教えに行ってあげるかな。」
旅人とパイモンは望舒旅館にワープした。
旅館内にはすでにいなく、下を見ると…橋のところに柊朔と魈の姿が。
風の翼で降りていく。
「グレモリー様、考え直してください！」
「あのね、魈くん。別に私は璃月に帰らないわけじゃないんだから……。」
「柊朔さん！」
柊朔は声がする方を向いた。
すると上から落ちてくる旅人に驚く。
「一体なんでここに？まさか…グシオン？」
「そのまさかだ！お前、何で旅なんか！鍾離のこと…「そういうわけじゃないんだよね。」え？！」
旅人が柊朔に近づく。
「その目で見たいんだよね。この世界がどう変わったのか。そして…相応しくなりたいんだよね。」
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作者名：ふく | 作成日時：2022年8月10日 23時
