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22.こえー女 ページ22

銀時side


妙「思った通り、凄くカッコイイわ!」

神「ジャ○ーズも目じゃないネ!!」

新「銀さん、何か僕たち負けてませんか……?」



称賛の嵐の女二人に
目の死んだ新八


銀「い、いやいやそんな事ねぇよ…………多分」
新「多分じゃないっスか……グスッ」


眼鏡を取り目元を押さえる新八に、
正直ひたすら共感した


いやまあ俺だってそれなりにモテてはいるし?
小○旬だし?
イケメンだとは思ってるけどさぁ……




『銀さん、どうでしょう。似合ってますか……?』


これは……この神々しいオーラには勝てねぇってェェェ……!


ホントなんなんだよコイツ!
女としても男としても勝ち組でしかねぇじゃねぇか!!
ズリぃよ!!銀さんだってこんな風になりてェよ!




「あっ、貴方が新人のAさん?」

「すご〜い!こんなに素敵なボーイさん他に居ないわ!」

「これで女性なんですもんね〜!」



いつの間にか店の準備に集まっていた他のキャバ嬢たちからも、このモテ方




そして当の本人は、

『光栄です、こんなに綺麗な方たちに褒めて頂けて……』

とにこやかな顔……





くそ、羨ましい……!
俺だって、美人の姉ちゃんたちに囲まれてチヤホヤされてぇわ!!
豪遊してぇわ!! (※別に豪遊はしてない)





新「つーかAさん、いつもより声低くないですか……?」

銀「……え?」

神「確かにそうアルな。男っぽい声してるアル」



耳を澄ませると、確かに


『ふふ……皆さんの元で働けるのが楽しみです』

銀「……低いな」



いつも俺をからかう時の声とは違う
低めのトーンで喋っていた

おいおい、わざわざ声まで作って仕事すんのか?
真面目なこって……



銀「わざわざ声まで変える必要ないんじゃねェの?」

ちょっかいを掛けてやろうと、未だに女に囲まれるAに声をかけた


少し驚いたような顔をしてこっちを見たA
そして、邪魔すんなとでも言うようにこっちを見るキャバ嬢たち。睨むなよ……


そんな女たちの視線に気付かず、アイツはこっちに歩を進めた
そして、俺に一言耳打ち




『__』

銀「……!」



俺に笑顔を向けると
そのまま女たちの中に戻っていった



銀「ハッ……こえー女」

無意識に俺は、そう漏らしていた








『口説きやすいんですよ、この声……』

__

藍沢さんは、男としても生きられる

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作者名:よらく | 作成日時:2021年9月7日 20時

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