20.尺が足りない ページ20
Aside
その後、なんとか喧嘩は収まり……
土「近藤さんを運べ……邪魔したな」
沖「じゃ、姐さん。また来まさァ」
『えぇ、お疲れさまです』
真選組の方々はゾロゾロと帰っていった
外には他の隊士さんも居たらしく、近藤さんを担架で運んでいくのが見えた
ちゃんと、意識が回復するといいけれど……
銀「別に来なくていいぞ〜」
神「二度と来るなヨ」
そして、変わらず二人は玄関を睨みつけたまま
何が気に食わないのかしら……二人とも優しい人なのに……
新「ふぅ……ようやく静かになりましたね……」
妙「そうね……さ、邪魔者も去ったことだし、今からお店の見学に行きましょ!」
邪魔者、て……
私は、あの方たちともお話してみたいけど……お妙さんはどうしても嫌みたいね
というか、主に近藤さんが嫌なのかしら……?
って
『今から……?』
妙「そうよ!早いうちにお店の雰囲気に慣れておいた方がいいでしょう?」
『!……そうですね』
まだ町にすら慣れていない私の為に……
それならば、返す答えは一つだけ
『ええ、行きましょうか!』
__
お妙さんと談話をしながら町を歩き
まだ営業時間外のすまいるに着いた
これから私は、ここで働くのね
どんな人とお話が出来るのか楽しみだわ
ウキウキと心を踊らせていると
銀さんがゆっくりと口を開いた
銀「あのさァ……一つ聞いてもいい?」
妙「なんですか?」
銀「なんで……俺たちも着いてくの?」
妙「……なんとなく?」
銀「いやなんとなく?じゃねェェ!! なんで俺たちまで付き合わされてんだ!!!」
そう言って怒り出す銀さん
そういえば、確かについて来なくても大丈夫よね
三人にだって、万事屋さんのお仕事があるのに……
『お忙しいですよね……私は気にしませんので、帰った方がいいのでは……?』
神「問題ないアル。仕事なんてたまにしか来ないネ」
新「あそこに居ても、ダラダラするだけですから……」
銀「なっ、なんてこと言ってんだァ!」
図星だったのか、銀さんは所々言葉を詰まらせた
そこは、意地でも違うって言いましょうよ
銀「万事屋は……万事屋ってのはなァ……!」
妙「分かりましたから、一旦静かにして下さい。そこで尺を使わない!」
にこやかですけどお妙さん、メタいこと言わないでください……!
__
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作者名:よらく | 作成日時:2021年9月7日 20時