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第十四幕 ページ15

「…くそ…っ」

一度ならず二度までも…!

リクオにも腹が立つが、あの時すぐに逃げようとしなかった自分にも腹が立つ。

「…もう寝るか」

なんとか苛立ちが治まった後、布団を敷いて潜り込んだ。

氷鬼と氷藍は部屋の前で誰も入らないように見張っている。

そんな事しなくたっていいのにな。

まぁ、アイツ等に何を言っても無駄だろうし…勝手にやらせておこう。

そっと目を閉じ、意識が遠のいていく。



──次の日。

目を覚まし、着替えて自分で言うのもなんだが珍しく部屋の外に出た。

…と同時に誰かに話しかけられた。

「あっ、丁度良いところに!Aちゃんに頼みがあるんだけど、いいかな?」

「……頼み…?」

「そう!実はお弁当忘れてっちゃったみたいで…リクオ達に届けてくれないかしら…」

なんで俺が人間の頼みを聞かなければいけないんだよ…

面倒だったが、ほんの少し学校とやらに興味があった俺は何も言わず弁当を受け取って出かけた。

ご丁寧に弁当と一緒に学校への地図まであったためそれを見ながら学校へ向かう。



学校に着き、確か…職員室とやらに行ってリクオの教室を聞けばいいんだよな…

氷鬼と氷藍に教えてもらった。

「……あの、奴良リクオの教室って…」

「あら、貴女は?」

「……リクオの家に引き取られた者です。…リクオが弁当を忘れたようなので、届けにきました」

「そうなの?今、丁度休み時間だから案内するわね」

…なんとか教室に案内してもらうことになり、騒がしい学校の中を歩く。

そして、一つの教室にたどり着いた。

「……リクオ」

扉を開けてアイツの名前を呼ぶと驚いたように目を見開く。

「A!?どうしたの?」

「…忘れ物、じゃあな」

「え、あっ、ちょ!?」

弁当を渡し、さっさと教室を後にした。

頭が痛くなるほど煩いから、早く帰りたかったから。

「…はぁ…」

それに、ジロジロ俺を見るのやめてくれないかな。

注目されるの、嫌いなんだけど。

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小豆 - キュンキュンしながら読ませていただきました!本当に大好きな作品なので、続編がとっても気になります!夜リクオ様のSっ気がある所に惹かれました((´艸`*))これからも更新頑張ってください! (2017年4月14日 18時) (レス) id: 8e0dfb2a1b (このIDを非表示/違反報告)
ウラト - 頑張ってください!夜リクオ君がかっこいい!更新ファイトです! (2016年5月2日 23時) (レス) id: 9d9d1106e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月 泰斗 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2015年9月22日 22時

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