うたのおねえさんだって恋がしたい！【梵天】

32話 ページ33

竜胆｢明後日なんだけどさ｣

｢明後日ですか？｣

竜胆｢うん、飲み会｣

あーーー！
コンサートの事で頭いっぱいで
飲み会の事忘れてた！

｢ノミカイ、タノシミ｣

竜胆｢絶対忘れてただろ！｣

｢すみません｣

竜胆｢Aが幹部になったお祝いとして
幹部皆で飲み会になったから！｣

｢全員ですか？｣

竜胆｢そう！歓迎会！｣

ニカッと笑いながら私の頭を撫でてくれる竜胆さん
こうゆう時は弟ではなくお兄ちゃんに見える

｢わ、私なんかの歓迎会なんて...｣

竜胆｢お前はもう、幹部の一員だろ？｣

｢あれ？竜胆さんが格好良く見える...｣

竜胆｢はぁ？俺はいつでもかっこいいだろ！
場所とか決まったら連絡すっから！｣

じゃあな〜と手をヒラヒラさせながら
竜胆さんは事務所から出て行った

土曜日に皆で出掛けることが出来るなんて
梵天は暇なんだろうか？

まぁいいや！タダ飯タダ飯！
いっぱい飲んでいっぱい食べてやる！
飲み会なんて、3月のおねえさん卒業して
皆で飲んだっきりだ...


あーー！！歌いたい！踊りたい！
皆や子供たちに会いたいなぁ...

50周年記念行こうかな...
いやいや、流石にダメだよ！
A！貴女はもう、卒業したのよ！
諦めなさい！

九井｢A!｣

｢へ？は、はい！｣

ヤバい！色々考えててぼーっとしてた！
ここは梵天！ミスしたら殺される！

｢す、すみません！｣

九井｢どうせ、コンサートの事で
頭いっぱいなんだろ？｣

｢え？｣

九井｢顔に書いてある
そんな悩むなら行けば良いだろ！
いや、言い方が悪いな
なんかあったら梵天の力で
何とかしてやるから行ってこい！｣

｢い、いんですか？｣

九井｢それくらい任せろ
俺は、コンサートに立って歌って踊ってる
お前が好きだ｣

｢へ？｣

九井｢いや、ちがっ！｣

｢デレココちゃん｣

九井｢誰がデレココだ！！｣

給料減らすぞ！
なんて言っていたが耳まで真っ赤の
九井さんが物凄く推せる！

｢ありがとうございます！
コンサート出てきますね！
九井さんが好きって言ってくれたなら
出ない訳にはいきませんから！｣

少しイタズラっぽく笑ってみせる

九井｢あぁ、見に行く｣

え？仕事は？見に来るの？
なんて思ったが言ったら面倒くさそうなので
あえてスルーしておいた



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