【おそ松さん】居眠り少年は勉強を教えることになって【男主】

レッスン よん。 ページ5

夏休みまで、後三日。


　


テストの結果もいつも通りだったし、問題なし。


　


気楽に長期休みを迎えられる。


　


そんな気分だった俺に話しかけてきたのは、副会長。


　


　


　


「お願い！もう桜庭君に頼むしか…」


　


　


　


副会長という肩書を持つ彼から、何をこんなにお願いされているのか。


　


原因は六つ子の長男だそうだ。


　


その横にはいつも大体一緒にいる友達の一松。


　


　


　


「…会うだけでもいいから」


　


　


　


彼にこうやってお願いされたのは初めて。


　


てゆうかお願い事なんて普段されねえわ。


　


てゆうかこの言われ方、俺がやだって言ってるみたいに聞こえるけど違うからね？


　


眠すぎて机から顔あげらんないだけだから。


　


　


　


「…桜庭君？起きてる？」


　


『…別にいいんだけどさ』


　


「あ、起きてたんだ」


　


　


　


さっき確認したじゃん！？


　


　


　


「いいんだけど…？」


　


『お兄さん？にちゃんと俺がわかりやすく説明できるかわかんないよ？』


　


「…それは多分平気」


　


　


　


何の根拠だよ一松。


　


今の二人の表情が気になって、体を起こす。


　


お前が引き受けてくれたら、もう大丈夫。


　


そんな顔をされた。

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