【おそ松さん】居眠り少年は勉強を教えることになって【男主】

レッスン じゅうなな、... side 長男 ページ20

バリパリ。


　


モグモグ…。


　


ズズッ。


　


静かな部屋に響くのは、お菓子を無心で食べる音。


　


なんでこんな静かなのかは、俺がしゃべってないからだろう。


　


なんで俺がこんな無言なのかと言うと。


　


Aのお菓子食べてる顔がかわいいんだよ！！！


　


なんだコイツ！？


　


普段はクールですって顔するくせにお菓子食べる顔は子供そのもの！


　


もぐもぐ口動かして、しかも口いっぱいに入れてて…。


　


なんなの？


　


俺を萌え殺す気なの？


　


実は気があること知ってるの！？


　


　


　


「ちょっとおそ松兄さん！こぼしてる！」


　


「へっ？うわッ！」


　


　


　


やらかした！！！


　


　


　


『じいー、布巾ー』


　


　


　


一松と俺は慌てまくる。


　


けどAだけは怒った顔も焦った顔もせず、着物の紅茶がこぼれた部分を拭いてくれた。


　


　


　


「わ、わりいA…」


　


『いいよ、こんくらい。大したことないから』


　


「で、でもそれ…高いんじゃ…？」


　


『…まあ、数十万ってとこ？』


　


「「……」」


　


　


　


…やばくね？

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