絶望トゥルース０ ページ3
キド「う・・・ここはどこだ？」
セト「カノ！みんな！」
カノ「うう・・・あれ？ここは・・・。」
ヒビヤ「廃校だね。」
シンタロー「おい、なんで周りの風景ないんだよ。なんで灰色なんだよ。」
モモ「ひぃ！」
エネ「やばいです。場所が特定できません。というか電波繋がってません。」
コノハ「あの手紙開いて・・・それできたの？ここに・・・？」
マリー「ひぃやあ・・・！！！みんな・・・！」
目を向けると、そこには血だらけで倒れている青年。
そして、何かが猛スピードで動いた痕跡。
もし青年がいなかったら、今頃血だらけなのは・・・自分たちだっただろう。
キド「おい！生きてるか！？」
カナメ「う・・・げほっ・・・。」
苦しそうに呻くと、ゆっくり起き上がり・・・怒った。
カナメ「だからあの手紙を開けるなといっただろ！？おかげで一番面倒なことになっちまった！」
一同「「ごめんなさい・・・。」」
キド「あの・・・あんたは何者なんだ？」
カナメ「・・・・俺は千之要。都市伝説、つまり怪異のバケモンを追っている。」
キド「あの、カナメさん・・・。」
カナメ「カナメでいいよ。さん付けは嫌いだ。」
キド「・・・カナメ。いったいここはどこなんだ？あの手紙は、その・・・怪異とやらなのか？」
カナメ「まあ、そんなようなもんだ。詳しく言うと、誰かの恨みつらみがこもりすぎてこんなわけわからん空間を作って、自分にゆかりある手紙で人を引き込むようになったというか。今では他の怪異も集まって地獄になってるよ。」
そっと目の前の廃校を見る。
少し大きめの中学校・・・だろうか？
カナメ「よいしょっと。じゃ、俺はもう行くから。」
キド「待て！おいてく気か・・・？(ガクガク)」
カナメ「お前らを助けて何になる？重荷が増えるだけだろう。」
キド「お前・・・！」
拳がやさしく片手で受け止められる。
カナメ「・・・弱い。」
キド「！」
ゾワッと悪寒がたつような殺気がした。
だがすぐに消える。
カナメ「・・・どうしても助けてほしいなら、役に立て。」
シンタロー「なんだって・・・？」
カナメ「俺はここにはびこる怪異を全部封印する。だからお前らは手伝え。生き残りたかったら。」
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作者名：ビレイグ | 作成日時：2019年9月14日 18時
