魔女の正体のヒント2*2 ページ10
*
「ふふふ〜んふ〜ん〜」
私は今現在、優雅に鼻歌を歌っている。
もう残り後6日しかない。
勿論少し焦るし、ヤバイと自分でも思う。
でも危機状態の時に鼻歌を歌ってしまうのは、私の昔からの直らない癖の一つでもあった。
今日は魔女の捜索を始めてから2日目。
敬人との話が終わり、生徒会室から飛び出してきた午後1時。
授業が始まる1時35分には後35分もの時間が残っている。
昼食は生徒会室で済ませたし、特にやることもない。
「ふっふふ〜ん…うおっ!?」
ボケーっと廊下を歩いていた私にトドメの一撃をくらわしたのは大天使しののん。
「あっ、すみません!」
沢山のノートを抱えながらそう話す。
…なんでこんなにも大量のノートを…!?
「創どうしたの?そのノート。」
職員室に運びに行くんです、そう笑いながら創は言う。
…そうだ、ついでに創にも学院の魔女について聞いてみよう。
一つでも何か知っているかもしれないし、可能性はゼロとは限らないのだ。
「ねえ創、そのノート持つからさ、一つだけ聞きたいことがあるの。」
創は、何ですか?と快く聞いてくれる。
「学院の魔女って、知ってる?今行方を捜してて。」
創は、その言葉を聞いた瞬間少しだけ眉を顰めた。
どうしたのと言う私の問い掛けにも答えずに、知らないですとだけ答えた。
「ねえ創?何か知ってたら教えて…?」
「何も、知らない、ですよ。」
えへへと笑うその笑顔は、多分誤魔化しの笑顔なのだろう。
創のいつもの可愛い笑顔じゃない。
何か心の中に秘めたものがあって
言えない何かがあって。
「出来ればでいいから、さ。」
しつこすぎると自分でもよく思う。
でも、絶対に有力な情報を持っているはずだ。
「言え、ません。」
ごめんなさい、そう言って頭を下げる創。
まさかこんな事になるなんて思ってもみなかった。
「大丈夫だよ、ごめんね。」
私もそう言って頭を下げた。
またいつか、創が私に魔女の事を言えるようになったらで良いから。
その時は、教えてくれると嬉しいな。
私がそう言うと創は、はい!と笑った。
その笑顔は誤魔化しの笑顔じゃない。
私が大好きな、心の底からの笑顔だった。
その後真緒が忍からいい情報を貰ったと私のところに来るのは、それから約5分程たった頃。
…
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moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しく思います。楽しみに待ってます。 (2021年10月2日 10時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
Nanami(プロフ) - とても面白かったです!更新待ってます。 (2017年12月1日 21時) (レス) id: 78d4acc492 (このIDを非表示/違反報告)
鶴夜(プロフ) - こんな作品かけるなんてうらやま…もってもいい作品です!更新頑張ってください!応援しています!あ、Twitterフォロー失礼します! (2017年10月18日 21時) (レス) id: 4779c44224 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんずあめ(プロフ) - 紅 梅さん» コメントありがとうございます!試聴最高でしたよね!!私は個人的にナイトキラーズの歌がドストライク過ぎて…聞いた瞬間心の中でずっと叫んでました(笑)Knightsの歌い出し、とてもカッコよかったですよね〜!同感です**お話出来てとても嬉しいです!!** (2017年7月21日 20時) (レス) id: 5610f7d23b (このIDを非表示/違反報告)
ぽんずあめ(プロフ) - 悪魔さん» わ〜!2winkPさん!!私は2winkに一目惚れしてあんスタ始めたので…同じような方がいてとても嬉しいです**夢ノ咲箱推しでもありますけどやっぱり2winkですよね(笑)コメントありがとうございました!お話出来てとても楽しかったです!! (2017年7月21日 20時) (レス) id: 5610f7d23b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽんずあめ | 作成日時:2017年2月19日 22時