命令:学院の魔女を１週間以内に見つけて下さい【月永レオ】

魔女を探すにいたるまで＊2 ページ4

＊


"あの時、何故か変だねって笑えなかったんだよね"


私がレオからぶんどったポテチの袋をビリビリ開けながらそう呟くと、レオはふーんと興味なさそうな返事を返す。


意外だ。




昔学院には魔女がいたなんて話、レオは好きそうなのに。






魔女…？

インスピレーションがっっっ！！



みたいな感じで騒ぎ出しそうなのにな。






勝手に一人でそう妄想して、くすりと笑う。


「レオは知ってる？魔女」





「知らなーい。それより聞いてくれよっ！」


まるで話をわざと逸らしたように笑うレオを見て私は思った。








絶対なんか知ってるでしょ…！



「ふーん、レオがそうやってはぐらかすんならこっちだって作戦あるしー。」


私が口を尖らせてそう言うと、レオは言った。




「じゃあ、魔女の正体のヒントがもし得られたら、俺の所に来いよ、真実を教えてやる。」






もし、一週間以内にヒントがあまり得られなかったら、罰ゲームだ。



そう言って、エメラルド色の目を細めて悪戯気に笑うレオに、私は吸い込まれそうになる。







ああ、いいよ。




「その勝負、受けて立つよ！」






自信気に笑う私を見て、レオは口角を上げた。









命令:学院の魔女を一週間以内に探して下さい。




…

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