▽魔女に二歩近づいた！ ページ13
＊
放課後にサッカーをしたりする人は思ったよりも沢山いる。
その証拠に、校庭からは楽しそうな声が飛び交っていた。
渉がいなくなってから約5分程たっただろうか。
私はあの後一歩も動かずに考え事をしていた。
頭の中は混乱の嵐で物事を整理することさえ儘ならない。
「…どうすれば、いいんだ。」
もう絶望しかなかった。
全ての手がかりが水の泡のように消えていく。
アイドル科で、女？
んなものいるわけがないじゃないか。
真緒にもらった"魔女に関わりのある人物"が書いてあるメモをグシャリと握りつぶす。
魔女はかつて学院のてっぺんだったこと。
魔女はレオに近い存在だということ。
魔女は常に孤独だったということ。
…魔女はアイドル科であり、女であるということ。
全部全部、当てはまる人が見当たらない。
"貴方がよく知っている人物ですよ"
渉がさっきまで言っていたことが脳裏にフラッシュバックする。
私がよく知っている人物？
誰なんだ、一体それは誰だ、
もう零に聞きにいくような気も起きなくなり、私は軽音部を後にしようとした。
「あっ！A先輩じゃあないですか！」
上の方から明るい声が聞こえたと思い上を向くとそこにはニコニコ笑顔のひなたがいた。
「そろそろ来る頃じゃないかなって朔間先輩が言ってたんですよー！」
すごーい当たってる！
そう言って私の手をとる。
ひなたは人を笑顔にさせる力がある。
私が悩んでいた時も相談にのってくれた。
「零が、言ってたって、」
私が声を発するとひなたは又もやニコリと笑って答えた。
「最近朔間先輩が、Aに会いたい〜ってうるさくて！で、つい先日にもうすぐAが来るからって言ってお菓子を補充してたんです、」
"だから近々A先輩が来るの予感してたのかなって思って"
凄いですよね！と言うようにひなたは笑うと、何かを思い出したのか"あっ"と声をあげた。
「せっかく軽音室まで来たのに何もせずに帰っちゃうなんてつまんないですから！朔間先輩に挨拶でもしていったら如何ですか？」
え？と私が反応に困っていると、ひなたが私の手を引っ張った。
「ちょ、まっ、」
私が、待って、と言う間にひなたは軽音室のドアを開ける。
軽音室のドアを開けるとそこには零がいた。
「おお、A。待っておったぞ。」
そう言って、嬉しそうに微笑みながら。
…
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moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しく思います。楽しみに待ってます。 (2021年10月2日 10時) (
レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
Nanami(プロフ) - とても面白かったです！更新待ってます。 (2017年12月1日 21時) (レス) id: 78d4acc492 (このIDを非表示/違反報告)
鶴夜(プロフ) - こんな作品かけるなんてうらやま…もってもいい作品です！更新頑張ってください！応援しています！あ、Twitterフォロー失礼します！ (2017年10月18日 21時) (レス) id: 4779c44224 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんずあめ(プロフ) - 紅 梅さん» コメントありがとうございます！試聴最高でしたよね！！私は個人的にナイトキラーズの歌がドストライク過ぎて…聞いた瞬間心の中でずっと叫んでました(笑)Knightsの歌い出し、とてもカッコよかったですよね〜！同感です＊＊お話出来てとても嬉しいです！！＊＊ (2017年7月21日 20時) (レス) id: 5610f7d23b (このIDを非表示/違反報告)
ぽんずあめ(プロフ) - 悪魔さん» わ〜！2winkPさん！！私は2winkに一目惚れしてあんスタ始めたので…同じような方がいてとても嬉しいです＊＊夢ノ咲箱推しでもありますけどやっぱり2winkですよね(笑)コメントありがとうございました！お話出来てとても楽しかったです！！ (2017年7月21日 20時) (レス) id: 5610f7d23b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんずあめ | 作成日時：2017年2月19日 22時
