灰色の華 6輪 ページ7
｢そうだ！Aちゃんのお部屋ね？用意してあるの！｣
｢え、アタシの部屋？｣
｢そう！ツナの隣の部屋なんだけどね？使ってないからAちゃんにあげようと思って！家具はまた一緒に買いに行きましょ！｣
楽しそうに笑って奈々さんは言うけど、家具揃えたりって、すごく金かかる、よね…
｢いいんすか？そんなの｣
｢遠慮しないでちょうだい！さあさ、今日はもうご飯にしましょ！｣
そう言われ窓から外を見てみると、夕方に来ていたはずが、もう暗くなりかけていた
｢……お世話に、なります｣
キッチンへと入っていく奈々さんの背中に頭を下げた
｢あの…｣
｢？なに、ツナヨシ｣
｢Aさん？って、いくつなんですか？｣
｢ああ。今年で14よ｣
｢え、じゃあ学校とかって…｣
伺うように上目遣いに見上げてくるツナヨシに、ふっと笑いかけた
｢やめたわ。中学は義務教育だから退学なんてないけど、まぁ諸事情ってヤツよ｣
｢そう、なんですか…｣
納得していない様子のツナヨシの頭をぽんぽんと軽く撫でてから、2階に上がり、ツナヨシの部屋っぽい所の隣の部屋へ入った
ポケットから携帯を取り出し、バスケに集中してたからか、かなり長い間かけることのなかった番号を探す
そして少し迷った後、電話を、かけた
プルルルル…プルルルル…
長く感じるコール音が続き、主人不在のアナウンスが流れ、留守電になった
｢……アンタ、相変わらず忙しいのね。今回はかけなかったアタシも悪いけど、さ…アタシが言えた事じゃねぇけど、ちゃんと飯食ってる？忙しさにかまけて抜いてたらシバキ倒すから……たまにはアンタからかけなさいよね、バカ兄貴。じゃあね、また連絡するわ｣
電話を切り、夕方と夜の色が混ざり合う空をじっと見ていると、階下から奈々さんの呼ぶ声が聞こえ、階段を降りていった
血の繋がらない兄貴のことは、そっと、思考から追い出した
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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歌鈴 - とっても面白いです！続き楽しみにしています!更新頑張って下さい! (2017年6月30日 15時) (
レス) id: d25512cbcd (このIDを非表示/違反報告)
猫宮ひなた(プロフ) - †天王星†さん» ありがとうございます!!頑張ります(；▽；) (2016年5月28日 8時) (レス) id: dff5f2388d (このIDを非表示/違反報告)
†天王星† - はじめまして†天王星†です!!この小説おもしろいですね♪灰崎成り代わりを見るのは初めてです!!続き、楽しみにしてますξ(っ’ヮ’c)ξ (2016年5月27日 20時) (レス) id: 99ae1f3f30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫宮ひなた | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/homepage1717/
作成日時：2016年5月25日 23時
