灰色の華 2輪 ページ3
ドッ
ゴキッ
路地裏から響く、不穏な音
折り重なる殴り倒された男達
その中心に立つのは、1人の少女
攻撃を避け、殴りかかるたびに揺れる胸元までの灰色の髪、相手を鋭く睨みつける同色の瞳、無駄のない動き
すべてが、ある人物を惹きつけた
｢っなぁ！｣
｢……あァ？なに、オマエ。アタシになんか用？｣
｢おっオレは獄寺隼人だ！オマエは!?｣
銀髪の少年が、なにやらそわそわとしながら話しかけた
｢なによ突然…アタシは灰崎A。で、ハヤトだっけ？なんか用なの？｣
｢あ、いや…なんつーかだな…あんまりに、動きに無駄がなくて綺麗だったから…｣
｢なにそれ、ふふっ…あははっ面白いわねアンタ！｣
心の底からおかしそうに笑うAに、獄寺はしばし、見とれた
｢こんな時間に彷徨いてるってことはサボりでしょ？いいわけ？｣
｢あーまぁ、10代目と帰るためにガッコ行くだけだしな、今日は｣
｢10代目？変なアダ名ね。っと、そろそろどっか行こうかしら。コイツら最近よく絡んできて鬱陶しいのよね｣
さらりと髪を払う姿は、見る者を魅せる美しさを持っていた
そしてそれを直視した獄寺は、ほんのりと頬を赤く染める
｢そういえばハヤト、アンタいくつよ？アタシは今年で14になるからホントは学校行かなきゃいけないけどまぁ事情があるのよね。で、アンタかなり着崩してるけど普通に制服ってことは中高生ってとこでしょ？｣
｢年上だったんすか！オレは中1っス！｣
｢なによいきなり敬語っぽいの使って…あーまぁいいわ。さっさと行きなさいよ。10代目ってのが待ってんじゃないの？｣
そういえばハッとしたような顔をした
｢じゃっじゃあケー番とメアド教えてくれませんか！｣
｢だからなんで敬語…わーかったわよ。ほらケータイ出して。赤外線でいいわよね？｣
聞きながらも進める
全部消した連絡先の中に、新しく1人、"獄寺隼人"という名前が増えた
それがなんだか、くすぐったかった
｢はいOK。さっさと行きな、ハヤト｣
｢はい！じゃあまた！｣
やけに爽やかに笑うハヤトを見送り、アタシは並盛山の方へと歩き出した
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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歌鈴 - とっても面白いです！続き楽しみにしています!更新頑張って下さい! (2017年6月30日 15時) (
レス) id: d25512cbcd (このIDを非表示/違反報告)
猫宮ひなた(プロフ) - †天王星†さん» ありがとうございます!!頑張ります(；▽；) (2016年5月28日 8時) (レス) id: dff5f2388d (このIDを非表示/違反報告)
†天王星† - はじめまして†天王星†です!!この小説おもしろいですね♪灰崎成り代わりを見るのは初めてです!!続き、楽しみにしてますξ(っ’ヮ’c)ξ (2016年5月27日 20時) (レス) id: 99ae1f3f30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫宮ひなた | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/homepage1717/
作成日時：2016年5月25日 23時
