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#6 ページ7

監「〜だから、明日も遅れずに部活を始めるように。以上、解散」



「「「ありがとうございました!!」」」




他の部員たちが着々と帰る準備を進める中、涼太が私と幸に話しかけてきた。




黄「笠松先輩、二宮先輩、今日も残るんスか?」




実は私と幸は1年程前から部活終わりも残って練習している。


いわゆる「夜練」




笠「おう」



『残るよ』



黄「俺も残っていいスか?」




笠「あぁ、いいけど…なんで急に?」



黄「二宮先輩と1on1してみたいんス!」



笠「はぁっ!?」




人が少なくなってきた体育館に幸の声が響き渡る。


帰りの準備をしていた部員たちは全員手を止めてこっちを見ていた。




黄「俺知ってるんス!いつも練習終わり残って笠松先輩と二宮先輩が1on1してんの!」



小「そう…なのか?」




浩志が驚きながら聞いてくる。




笠「いや、まぁ……おう」



黄「笠松先輩だけずるいっス!俺も二宮先輩とやりたいっスー!!」



『いやいや、相手にならないから』



黄「お願い!二宮先輩お願いっス!」



『ゔ……』




頼むからそんなわんこみたいな目で見んな涼太…。




『…わ、わかった。やるよ』



黄「本当っスか!?やったー!」



笠「なっ、A!いいのかよ!」



『その代わり、手抜かないでね。全力でやられに行くから』



黄「二宮先輩っぽいスね、はいよっス!」




涼太と1on1の約束をして私は着替えるため部室へ向かう。


その途中、幸が聞いてきた。




笠「…おい。大丈夫なのかよ」



『何が?』



笠「黄瀬との1on1」



『っはは、なに心配してんの幸ちゃん』



笠「幸ちゃんやめろ」



『大丈夫。勝つつもりなんてないから』




すると幸はなにか諦めたかのように笑う。




笠「そっか。…まぁ黄瀬相手にどれだけやられるか俺がちゃんと見といてやるよ」



『いや応援してよそこは』




幸は黄瀬のとこへ戻っていった。

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作者名:RIN | 作成日時:2020年10月11日 23時

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