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だいぶゆっくりお店の中で過ごしていたのか、外に出ると夕焼け色に染まりはじめていた。
「流石、夏って感じですねィ。夕方なのにあっちーや。」
襟元をつかんでパタパタと風を起こす沖田先輩が呟く。
「お店の中涼しかったですもんねー。」
だらだらと歩きながら、どうでもいい会話を続けていると、
「おい、観覧車乗るぞ。」
と急に高杉先輩が言った。
びくっと反応した私以外は皆、高杉先輩の方を向いて驚いた顔をしている。
「オイオイオイ…どうしちゃったの高杉クゥン。なんだかんだで満喫しちゃってる感じですか〜？1人だけクールぶっちゃってさぁ〜」
すかさず会長が煽りにかかるけど、高杉先輩はいつもみたいに噛み付かずに無視して私の手を掴んだ。
「行くぞ。」
ドク、ドク、と胸が鳴る。
先輩がかっこよくてドキドキしてる、とかそういうやつじゃなく、じっとりとした汗が冷えるような嫌な動悸。
先輩は、私になにを思い出してほしいの？
…私は、何かを忘れているの？
頭がガンガンと痛み始める。
『思い出さなくていいよ。忘れたままでいれば、きっと辛いことなんてないから。』
知らない男の人の声が私の頭の中で反響する。
後ろから聞こえる、会長のヒューヒューと冷やかす声や沖田先輩の怒っている声も雑踏に消えて、私の世界は徐々に暗くなっていった。
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あすてり(プロフ) - ひーさん» コメントありがとうございます！夏休み中は更新が難しいのでもう少しお待ちいただけると嬉しいです…申し訳ありません！九月になったらまた更新ペースを戻そうと思います^^ (2016年8月26日 15時) (
レス) id: 512bf01fcc (このIDを非表示/違反報告)
ひー - 続き待ってます！こんな小説が俺もかけれたらいいのに・・・ (2016年8月26日 14時) (レス) id: a8b56a1290 (このIDを非表示/違反報告)
ロミナ(プロフ) - はい！これからも、頑張って下さい！応援してますっ´ω`*こちらこそ、楽しく読ませて頂いてます^^*こんな私ですが、陰ながら応援しています！！ (2016年5月25日 6時) (レス) id: 521744df00 (このIDを非表示/違反報告)
羅李奏(プロフ) - あすてりさん» ずっと応援してますからね(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))！ (2016年5月24日 2時) (レス) id: 28b874c96e (このIDを非表示/違反報告)
あすてり(プロフ) - 羅李奏さん» 神作品だなんて、とんでもないです！コメント有難うございます！そう言っていただけるのが小説を執筆することの一番の喜びです。これからも頑張ります！ (2016年5月24日 2時) (レス) id: d8ef19a0ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすてり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/eriharuu/
作成日時：2014年12月25日 16時
