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「A、怖かったら俺にギュッてしていいからネ!」
「大丈夫です怖くないです。」
神威先輩のアホ毛がぴょこぴょこと動いてて、ちょっと可愛い。
どうやら感情がアホ毛に直結してるらしい。
「おい、総悟。むくれてんじゃねーよ」
「うるせー土方。なにが悲しくてお前なんかと乗らなきゃいけねーんだよ。」
後ろでは、沖田先輩と土方先輩がまた喧嘩してるけど、あれはあれで仲良しだからもうほっとこう。今は目の前のジェットコースターだけに気を回したい。
開園直後だったからかそこまで人も並んでなくて、すぐに順番が回ってきた。
「先輩、早く乗りましょ!」
やった!後ろの方だ!
ジェットコースターは後ろの方が体感速度が速くなってるらしい。
神威先輩の袖をくいくいと引っ張って催促した。
「………う、ん。乗る乗る。」
先輩は私からバッグを受け取って、そのまま自分の荷物と一緒にロッカーに入れた。
イケメンってこういうところまで気がきくのか、と思ったついでに、自分がそこまで配慮できなかったことがすこし恥ずかしくなった。
「…先輩ありがとうございます。」
ジェットコースターに子供みたいにはしゃぎすぎたな、と思って照れ笑いを浮かべながらお礼を言う。
「ううん、いいよ?ほら、いこ!」
「はい!」
先輩にさりげなく手を引かれて機体に乗り込む。安全バーを下げて発車を待ってると、
「…ねぇ。手、繋いでても良い?」
少し遠慮気味な神威先輩が不安そうに私の手を握ってきた。
…怖い、のかな?可愛いところあるなぁ。
「良いですよ。」
親みたいな気持ちになって、優しく手を握り返した。
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「ねえ、高杉くん。なんであの2人あんないい感じなの?カップルなの?」
「………しらねェ。」
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あすてり(プロフ) - ひーさん» コメントありがとうございます!夏休み中は更新が難しいのでもう少しお待ちいただけると嬉しいです…申し訳ありません!九月になったらまた更新ペースを戻そうと思います^^ (2016年8月26日 15時) (レス) id: 512bf01fcc (このIDを非表示/違反報告)
ひー - 続き待ってます!こんな小説が俺もかけれたらいいのに・・・ (2016年8月26日 14時) (レス) id: a8b56a1290 (このIDを非表示/違反報告)
ロミナ(プロフ) - はい!これからも、頑張って下さい!応援してますっ´ω`*こちらこそ、楽しく読ませて頂いてます^^*こんな私ですが、陰ながら応援しています!! (2016年5月25日 6時) (レス) id: 521744df00 (このIDを非表示/違反報告)
羅李奏(プロフ) - あすてりさん» ずっと応援してますからね(((o(*゚▽゚*)o)))! (2016年5月24日 2時) (レス) id: 28b874c96e (このIDを非表示/違反報告)
あすてり(プロフ) - 羅李奏さん» 神作品だなんて、とんでもないです!コメント有難うございます!そう言っていただけるのが小説を執筆することの一番の喜びです。これからも頑張ります! (2016年5月24日 2時) (レス) id: d8ef19a0ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすてり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/eriharuu/
作成日時:2014年12月25日 16時