イケメン五人組は鬱陶しいかもしれない！

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「あーあ、またはじまったよ。どうすんのこれ。」


天パ先輩が喧嘩を始めた2人を横目で見ながら呆れてる。私もどうにもできないわくそ。
大体なんで喧嘩してんの？猿なの？


「とりあえず放っておいて帰りましょう…。」


「そうだな」

「ああ」


これ以上付き合ってても疲れるだけだし。

天パ先輩と高杉先輩とともにそっと生徒会室を抜ける。よし、中で喧嘩してるふたりは気づいてないみたいだ。と安心しているとき、ふいに私のスマホが鳴った。


「あ、神楽からだ…。もしもし？」

『A！神威が目覚ましたアル！
いまから病院来れる？』

急いで通話ボタンを押すと、電話の先から神楽の嬉しそうな声が聞こえた。
私も嬉しくなる。これで一安心だね。


「え、ほんと？すぐ向かうよ！」

『うん！兄貴と待ってるヨ！」


スマホを切ってこちらの様子を伺ってる2人に声をかける。


「神威先輩が目を覚ましたらしいです！いまから病院に向かいたいんですが、先輩方一緒に行きますか？」


「…俺は遠慮しておく。」

「あー、どーしよっかな。明日にでも様子見に行くから俺もパスするわ。」


わかりました、と頷いて、ふたりとは校門前で別れた。

病院までの道のりで、神威先輩に会ったらなんて言ってやろう、と考える。
考えて、やっぱりやめた。
きっと叱るのは神楽の方が適任だと思うし、今回は神威先輩から喧嘩を売ったわけじゃないからしょうがないもん。

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