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十三年間も宇宙の彼方で人体実験 ページ35

〜竜胆side〜


許さない。




許さないよ。





松陽先生は、私が生きる最大の意味だった。





許さないよ、銀時。




どんな理由があろうと、





その人だけはダメだったの。





その人だけは殺しちゃダメだったの。





薄情者と言われても構わない、





最低な女だから、それは私が一番わかってるから。








それでも、その人だけは、その人だけは、







ダメだったの....................






今でも大好きだよ、銀ちゃん。






でもね、たとえ銀ちゃんでも、









これだけは許せないんだ、








松陽先生を殺したことだけは許せない、








首を洗って待ってろ、銀時!!!!!!!





─────────────────.......







「っは!!!!」


勢いよく目を覚ますと、眩い白に目が眩んで再び目を瞑った。


徐々に慣れてきてゆっくりと目を開けると、今までの実験室ではなく、それより何倍も広い空間にいることが分かった。




(ここは、どこ.....




な、何だこの疲労感......)



体重が2倍になったような気だるさに驚きながら、自分がどういう状況下にいるかを把握し始めた。



(今度は何....どんな実験だって言うの....



この装置は初めて見るな.....



あれ、拘束解かれてる......)


透明で気づかなかったが、私はカプセルの中に閉じ込められていた。


何度殴っても傷一つつかない頑丈な素材だ。


頭上に主要となる大きなホースが繋がってあり、その先にあるのは高過ぎて見上げるほどの巨大な機械物だった。


あまりの大きさに圧倒される。



(あれ、隣にも同じようなカプセルが、)




右を見ると、私が入っている人一人サイズの透明カプセルが同様に立っていた。








しばらくすると、研究員達がぞろぞろと真っ白い扉から入ってきた。



私がまだ困惑している事も無視して、目の前まで来た憎き研究員のリーダーは拍手をしながら話し始めた。



「よくやった。高エネルギー体がまさかこんなに早く貯まるとは。これで早速本題に入れるというものだ。

お前だけを主体として行った今までの13年間の実験は、この機械を発動させることを目的とした序章に過ぎないのだ。


知りたいだろう、我々の結成理由ともなった原点にして終点の実験について。お前は数々の実験をクリアした素晴らしい被験者だ、特別に教えてやろう。」




満足気に口角を上げる男は、コホンと咳払い一つすると、手を後ろに組み説明を始めた。

死んで解放されても、死んで失うものがある→←いくら良い奴でも、大事なものを壊せば許されるわけがない



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紅狼 - とても良い作品でした!!続きがめちゃ気になります!!更新頑張ってください!応援してます!!!!!! (1月8日 1時) (レス) @page50 id: c1d0e4500e (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - ストーリーがすごく好きです!!続きが楽しみです。 (2023年3月30日 21時) (レス) id: 17169564a0 (このIDを非表示/違反報告)
らいあ - 言葉が出ないくらいすごい作品でした!!!続き楽しみにしています! (2022年1月14日 17時) (レス) id: 5ed45ad072 (このIDを非表示/違反報告)
常夏(プロフ) - この作品大好きです! (2021年2月5日 22時) (レス) id: 3853130063 (このIDを非表示/違反報告)
みっかぼーず(プロフ) - すごく面白かったです!!ストーリーが良く作り込まれていて尊敬します (2020年4月19日 0時) (レス) id: 90b29dc37c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年10月1日 3時

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