真選組の薬屋さんは愛され過ぎて狙われる 第弐錠目。【銀魂】

ドSの四錠目。 ページ33

デカイ船が墜落事故を起こしたとかで夜中に出動することになった。

こちとらA探しで忙しいんだ。

Aは歌舞伎町に居なかった。

隣町も探したが居ない。

また鬼兵隊に、と嫌な予感が頭をよぎる。






山崎「ここです！」

土方「おい、ここって………」

見たことがある村。

俺たちが初めてAと会った所だ。

だけど前と違って人っ子ひとりいない。

昔から治安が悪く人は居なかったが。

新八「沖田さん、来たことあるんですか？」

沖田「あ？ああ……ここはAと初めて会った所なんでさァ」

あいつが浪士共に襲われてる所を助けたんだったな………

村はもう廃れていて家も嵐か何かのせいか崩れているのが多かった。

銀「そういや何年か前にここで暴動が起こったんじゃなかったっけ、多串くん」

土方「多串じゃねぇ。暴動はあった。過激派の攘夷浪士共のせいでな」

それなら俺も聞いたな。

沖田「暴動のせいでここの人間共はほぼ全員死んだんじゃなかったんですかィ？」

神楽「Aのパピーたちもその時に？」

沖田「違ェ。アイツの話だと病で亡くなったって言ってたな。だが昔過ぎて分からないとは言ってたんでィ」

思い出したくないか、本当に忘れたのか…………

そいつは分からねぇがねィ。

森に近付くにつれ、硝煙のような焦げ臭い匂いが濃くなる。

ちょくちょく家内を見てみたがあるのはガラクタのみ。

鉄で出来ていたものも錆び付いていてボロボロになったり苔がビッシリ生えていた。








森の奥に入るとデカイ船が落ちていた。

そして上から見下ろしていたのは、Aだった。

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