真選組の薬屋さんは愛され過ぎて狙われる 第弐錠目。【銀魂】

六十五錠目。 ページ32

外に出てみると満天の星空。

「綺麗だな………」

坂本「そうじゃろ？」

「坂本さん！」

坂本さんが私の方に近づく。

坂本「嫌なことがあったらこーやって空を見てたら忘れられるんじゃ」

まぁこんなに綺麗なら忘れられるかな。

坂本「おまん、辛いことあったら相談せい。わしはあんまり地球にはいられんがの、金時とかは相談に乗ってくれるじゃろ？」

「銀さんは……乗ってくれますね。桂さんも」

坂本「ヅラもか？やつもAに惚れてんじゃろぉな！アッハハハハ！」

惚れてる………？

私なんかに……

坂本「そういや、幕府の人間がおまんを辞めさせよーてしたと聞いとったじゃが、理由はそれだけじゃないんじゃろ？」

「！！」

凄いなぁ、みんな。

心でも読んでるのだろうか。

「鬼兵隊の、あ、坂本さんなら知ってますよね。高杉晋助って人」

坂本「高杉がなんかしたんかが？」

私は高杉さんにされたことを全て話した。


坂本「高杉がそんなことを……」

「そのせいで仕事にも支障が出てしまって……」

坂本「あんなぁ……そーゆー時はガツンと言ってやれィ！高杉はそうやって強う言わんと引き下がらんぜよ」

「強くいうって………」

それが出来たら苦労しないんだけど………

＊「坂本さん！！」

坂本「おお？どうしたんじゃ？」

さっき一緒に仕事をしてた人たちが来た。

＊「幕府の真選組の人間がここの近くの村に来てたんですが……」

「真選組……」

陸奥「そりゃ快援隊のでっけぇ船が墜落しとーたら騒ぎになる」

「陸奥さん！」

坂本「アハハハハハ！陸奥の言う通りぜよ！アハハハハハ！」

坂本さんは大声で笑う。

陸奥さんは私の肩に手を置き耳打ちをした。

陸奥「多分おまんを探しに来ちょる。どーすっかはAに任せるぞ」

真選組がこんなところまで探しに…………

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