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タバコ ページ7

「大変申し訳ありませんでした。」


本日2度目。自分の短気についての謝罪。
場所が取り調べ室とは、私の未来はお先真っ暗だけど。


「とにかく、副長が来るまではこちらで待機していてください。」

「はい・・・。」


事の顛末を話したまでは良い。
私がここに来た理由も、神楽と呼ばれた少女が入口の門を破壊したことも、万事屋に裏切られたことについても。

ただ、もしこれで苗字だけ同じの別人だった場合、どうすれば良いのだろう。

・・・完全に空回り。


「あの、これって事情聴取ですか?」

「そういう訳ではありません。色々と誤解は解けましたし、一時待機場所として考えていただければ。」

「なるほど・・・。ありがとうございます、えっと・・・」

「あっ!山崎退です。」

「ありがとうございます、山崎さん。」


万事屋の次は警察組織の取り調べ室。
どうしてこう落ち着かない空間にばかり放り込まれるのだろうか。


「・・・タバコ吸って良いですか?」

「え!?」

「あ、いや、駄目なら構いません。」

「いえ!どうぞ!」

「じゃあ失礼します。」


どこからか灰皿を持ってきてくれた山崎さん。
お金が無いからとタバコも我慢してきたが、この落ち着かない空間では吸わずにいられない。

残りのタバコのうち1本を取り出して。


「・・・ライターとかあります?」


ライターのガスが切れていたのを忘れていた。


「ライター、ですか。ちょっと待ってくださいね。」


慌ただしくライターを探し始めた彼に、なんだか罪悪感のような感情を抱いてしまって。


「無かったら良いですよ。そこまで依存してもいないので。」

「いやでも!」


それでも探し続ける彼は、優しいのか、ここまで来たら見つけたいのかどちらだろう。


「ライターならあるぞ。使うか?」

「えっ」


慣れた手つき。いつの間にか現れたこの人も喫煙者だろうか。


「副長!」

「山崎、もう良いぞ。ここは引き継ぐ。」


そう言って私の前に座った男性。
山崎さんが去っていく方を気にもせず、私に視線を投げ掛けたままだ。


「土方。そう名乗ったらしいじゃねェか。」

「・・・そうですけど。」

「詳しく聞かせてもらおうか。門の破壊についてもな。」

「はい?」


まさかさっき山崎さんに話したことを再び?

そうか・・・確かに沢山の人の前で土方とは名乗ったが、詳しくは山崎さんにのみ話した。
つまりはこの副長とやらが知るのも、誰かから聞いた『土方と名乗った』ことのみか。

妾の子→←無能警察



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ξεグリムэЭ(プロフ) - 白桜姫さん» コメントありがとうございます!ただいま編集作業行なっておりますので、公開まで今しばらくお待ちくださいませm(_ _)m (2018年11月12日 3時) (レス) id: 0498653311 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続き見たいです (2018年11月9日 1時) (レス) id: 6519ad1531 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ξεグリムэЗ | 作成日時:2018年5月15日 5時

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