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無能警察 ページ6

「付いたぞ。お目当ての探し人は多分ここにいる。」

「ここ・・・ですか?」


警察・・・?真選組・・・?
聞いたことがあるような無いような。


「でもここ勝手に入れないですよね?」

「まぁ見てろって。神楽さん!やっておしまいなさい!」


その合図の直後、爆音と共に門が破壊された。

・・・え。

それは一瞬の出来事で、それでも目の前で未だに煙をあげる瓦礫は紛れもない現実。


「どこの攘夷党だ!?」

「裏にも隊員を回せ!」


こちらに向かってくる刀を構えた男たちに、頭の中で危険信号が鳴る。


「え、ど、どうするんですか!?殺されますよ!?」

「大丈夫だよ。副長の妹サマが居るだろ?」

「はい!?」


何を言っているんだコイツ、というのが率直な思い。

副長?妹?

え・・・もしかして私のこと?

知らないって!聞いてないからこんなの!


「どうすれば良いんですか私は・・・・・・ってアレ!?」


気付けばこの場に取り残された私。
どうやら混乱している間に置いていかれたらしい。


「お前、何者だ!」

「持っている全ての武器を捨てろ!」


完全に取り囲まれた・・・どうすんのこれ・・・。

とりあえず両手を上げて、降伏を示す。
降伏もなにも、そもそも敵意なんて持っていなかったというのに・・・。


「誤解・・・です。」

「武器を捨てろと言っている!」

「武器・・・なんて持ってませんけど。」


なんならお金も持ってませんけど。


「仲間はどうした!」


仲間・・・?万事屋の面々のことだろうか。
彼らは断じて仲間では無いけれど、この状況に最も相応しい言葉を選ぶなら──。


「裏切られ・・・ました・・・?多分。」


今になって万事屋に湧いてくる怒り。
詳しいことは後でも構わない、と楽観したのが間違いだった。

必死に打開策を考えて、

「その苗字と写真、なんならさっきのキレ方も。多分俺たちが想像してる野郎で合ってる。」

との坂田さんの話を思い出す。


「土方!」

「「「はぁ?」」」


刀を構えた男たちが一斉にポカンとする。


「私の苗字!土方って言うの!」

「・・・副長と知り合いか?」

「いやいや本当だって証拠は?」

「もしかして副長のファンとか?」


・・・なんだかとんでもない誤解を生んだ気がする。


「なるほどな!副長のストーカーか!」

「違ぇよ!誰がストーカーだ!いい加減にしろよ無能警察どもが!」


・・・あ、やらかしたこれ。
・・・終わったわこれ。

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ξεグリムэЭ(プロフ) - 白桜姫さん» コメントありがとうございます!ただいま編集作業行なっておりますので、公開まで今しばらくお待ちくださいませm(_ _)m (2018年11月12日 3時) (レス) id: 0498653311 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続き見たいです (2018年11月9日 1時) (レス) id: 6519ad1531 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ξεグリムэЗ | 作成日時:2018年5月15日 5時

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