第四十八幕 実家を探検される ページ2
日曜日の昼。
今日はとうとう学校の皆が屋敷に来る日だ。
妖怪屋敷に人間を連れ込むなど正気の沙汰じゃない。
その上、リクオは皆には隠れていて欲しいと懇願する。
当然、反感の声はあがった。
「あのねぇ〜ワシらは妖怪一家なんですがねー！！」
「事情はわかるけど頼むよ…
君らのためでもあるんだ。」
妖怪は人間から恐れられたナンボ。
いくら若頭の頼みでも妖怪側だって譲れないものがある。
しかし、次のリクオの一言で皆は時が止まったかのように静まりかえる。
「陰陽師の末裔…。」
・・・
「はぁぁあん？？
何故儂がそのような面倒を引き受けなければならないんだ！！
貴様の指図は受けんぞこの奴良組の餓鬼め！」
今回で最大難関であるソラの説得。
彼がこうなることは予想をしなくてもわかっていたことだった。
彼は束縛されるようなことが大嫌いだ。
ましてや、組の連中と同じ息を吸うだけでも体調を崩すというのに、そちらの都合で人間からも隠れなければならない。
「お願いだソラ！
本当に申し訳ないけど皆と一緒に隠れて…」
「そ・れ・がっ！！嫌なんじゃ！！
陰陽師がなんだと言うのだ。
儂にかかれば瞬殺だわ！！」
やはり、簡単にはいかない。
折れてくれる素振りを見せないソラにリクオは頭を悩ませる。
そして、先ほど静観していた首なしが穏やかじゃない様子でソラに物申す。
「ソラ殿、あなたがどれほど強い方なのかは存じないがリクオ様に対する失言は目に余る。
…あまり、怒らせるんじゃないよ。」
「ハッ、あの優男もついに化けの皮が剥がれたか。
面白い…相手をしてやろうか。」
どうもこの二人は馬が合わない。
両者の間にピリピリと張り付いた空気が漂う。
このまま喧嘩が勃発しては元も子もない。
リクオは焦る。
「二人ともそこまで！！」
大声をあげたのはAだった。
彼女は縁側から降りると下に置いていた白いスニーカーに履き替える。
今日は日曜日なので彼女も私服に着替えている。
紺色の長袖パーカーがワンピース状になっており、フードから白い紐がぶら下がっている。
シンプルで動きやすそうな服装だった。
それを見て、すかさず近くにいた納豆小僧が指摘する。
「何だその際どい格好は。
パンツ穿いてるのか？
めくっていい？」
「いいけど…この世には君のような痴漢を萎えさせる�犖�せパン�瓩箸い�女子の必須アイテムがあるのだよ納豆小僧くん。
悪いけど君の期待には応えられないね。」
「チッ、なんだい。」
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桃子(プロフ) - めっちゃ面白くて好きです!!忙しいと思いますが更新頑張ってください！ (2021年5月15日 22時) (
レス) id: f758fcdb57 (このIDを非表示/違反報告)
氷麗 - とっても面白いです！色々忙がしいと思いますが、更新頑張って下さい！p(^-^)q (2020年8月6日 10時) (レス) id: 0b4aa008b9 (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー(プロフ) - みいらさん» コメントありがとうございます！とても励みになります( ；∀；)ノロマ更新ですが気長にお待ちいただければ幸いです。今日の夜に更新しますね！ (2020年6月23日 12時) (レス) id: a8c312a3ba (このIDを非表示/違反報告)
みいら(プロフ) - とっっても面白いです！更新頑張って下さい！！ (2020年6月23日 10時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモンティー | 作成日時：2020年5月28日 19時
