【銀魂】女隊士と愉快な仲間達８３

３８９９話 ページ10

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近藤さんの横で何故かこちらを見てヒーヒー言っている桃太郎の意図は分からないが、兎に角私はこの地に足をつける訳にはいかないので、持ち前の運動神経で土方さんの肩の上によじ登り、首を両足でホールドする。グワングワン動かれても、日々鍛えている体幹でどうにかした。

どうやら同じチームとして夜神も選出されたらしい。先程から私達の後をちょこちょことついてくる彼だったが、影が薄いせいで土方さんには見えておらず「アイツどこだよ！！」とキレられている。

今回のこの絆キャンプは、桃太郎が作成したソフトでランダムに決められた三人から四人のメンバーで行われるのだけれど、そのせいで私は土方さんと一緒になってしまったのだ。それは同時に、サボれない事を意味した。



「どうせなら何だかんだで私の事をずっとおぶっててくれそうな山崎とか原田と一緒が良かったです！！土方さんは煙草臭いしマヨネーズ塗れだし何よりずっと私を叱るし！！最悪です！！帰りたい！！」

土方「百歩譲って煙草臭ェのは認めるが、マヨネーズ塗れってなんだ、食ってはいるが塗れてはねーよ！！」



頭上に居る私にもしっかりとツッコミ切った土方さんは、これ以上挑発すると今すぐにでも前方へ投げ飛ばしに動きそうなので、取り敢えずこの二日間はこの上で生活しようと心に決めた。

すると近藤さんは、チームを発表し終えてルール説明に移る。人よりも高い位置に視界が置かれているのを良い事に辺りを見回すと、素直に従っている隊士達が良く見えた。

沖田は宿息子と神山と共に居る。･･････というか、沖田を宿息子と神山が追い掛けている。沖田は神山を吹き飛ばしている。壮絶だ。見なかったことにしよう。しかしまあ、宿息子は沖田と相性が悪そうだ、と一人心配になった。

山崎はミンミンと仲睦まじく話している。そこにやや人見知りを出している坊やも加わり、奴らは完結していた。何だか平和そうなチームで羨ましい。



近藤「今から皆には、チームで協力して様々なミッションに挑み、クリアポイントに応じて必要な物資を調達していってもらう！」



そう言って近藤さんは紙を掲げて視線を集める。
そこには筆でミッションとポイントと報酬が書かれており、その隙に桃太郎は各チームにそれをコピーして縮小した紙をクリアファイルに挟めたものを、私たちに配った。



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