検索窓
今日:10 hit、昨日:1 hit、合計:32,484 hit

3909話 ページ20

.



ゼエゼエと息をして、今にもぶっ倒れそうな土方さん。何と本部の前でカウントしていた桃太郎は「四秒」と口にしていた。まさに、奇跡である。

勢いよく地面へと離された私とヤガミン。慌てて虫との直接対決を避ける為に土方さんの背中の上に飛び乗るけれども、暑いと徐ろに上着を脱ぎ出した。「汗が伝染して変な病気になりそうなのでやめてください」と一言告げると、土方さんは脱いだ上着をスイングして私の首を飛ばそうとしてきた。

本部の前には、そこそこの人数が既に集まっている。ざっと七チームくらいだろうか。皆、肩で息をしている様子だ。



桃太郎「イーチ、ゼロー!」



桃太郎そう声を発した時、奥の方から「あ"ァァアアアア!!」ととてつもなく大きな叫び声を上げる男達の声が聞こえてきたので、恐らく間に合わなかったのを嘆いているのだろうと思い、顔が綻ぶ。たとえ彼が土方スイング十四郎だとしても、今なら許せそうだ。

よじ登った土方さんの背中の上で、この感動と喜びを表現するべく汗をかいた彼の頭をワシャワシャと撫で回すと、迷惑そうに両手首を片手で拘束された。



桃太郎「ちょっとそこォーッ!尊い姉貴の尊い手首をガシッてせんでくださいィ!姉貴は俺の姉貴!!」

近藤「桃くん、時間無くなっちゃうから!」

桃太郎「時間と姉貴、どっちが大事ですか!!」

近藤「・・・・・・ごめん」

桃太郎「局長ォ!?」



二人のやり取りにブーイングをして、今から何を行われるのかを問う。すると彼らは声を合わせてこう告げた。「第一回!本部定期開催イベント、オオカミとヒツジ!!」そののちに、火曜サスペンス劇場でお馴染みのあの音が流れる。

実に不思議な世界観だ。



.

3910話→←3908話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
68人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 女隊士   
作品ジャンル:ギャグ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

堕天使(プロフ) - リョさん» こちらこそ、わざわざ読んで下さり、こうやってコメントを送ってくれてありがとうと言いたいです、感謝しかありません、、。嬉しくて嬉しくて、だいすきです。そのコメントひとつで頑張ろうって、改めて思えます、、これからもよろしくお願いします(;;) (2019年4月10日 1時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
リョ(プロフ) - 復活してくださってありがとうございます(T_T)これからもずっとずっと楽しみにしてます!更新、無理せずに頑張ってくださいね(^ ^)! (2019年4月9日 20時) (レス) id: 7bd47f200d (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - てぃーえむさん» てぃーえむさんコメントありがとうございます、作者の堕天使です。!私自身もこの数には引いていて、というか、私が1番意味わかんないです、なんこれ。とてもとても腰が心配ですが、これからも更に腰が痛くなるような更新量を目指しますね、、(ハードル) (2019年4月4日 21時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 瑠々さん» 瑠々さーーーんッッ!またまたコメントありがとうございます!私もスピード大量更新をしていた時の自分に未練タラタラだったので、これからその自分に近付けるように頑張っていきたいです、こちらこそありがとうしかないですよ(;;)これからもよろしくです(;;) (2019年4月4日 21時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 橋本さん» ありがとう、、!いま抹茶ラテ味のキシリトール食って吐きそうです(?)とにかく沢山ありがとう!その気持ちだけでも充分嬉しいけど、時間がある時に!!!とても!!!とてつもなく暇だったら!!ね!それでいいから!!ね!!(図々しい)だいすき (2019年4月4日 21時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:堕天使 | 作成日時:2019年3月31日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。