【銀魂】女隊士と愉快な仲間達８３

３９０２話 ページ13

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近藤「この山には様々な仕掛けが張り巡らされている！そして何と、数箇所に宝箱を置いた！」



そのニュースはきっと嬉しい方の部類に属すのであろうが、この絆キャンプの難易度の高さに引き切ってしまっている私達には、そこまで良い反応が生まれなかった。

宝箱には、ミッションクリアに役立つアイテムや特別ミッションが用意されているのだそう。そして、そのアイテムは奪い合いが可能らしく、近藤さんはそこに関する注意事項を述べていく。



近藤「これはこの絆キャンプでの違反事項にも当たるが、相手チームに怪我をさせたりするのは一発で罰ゲーム行きだ！そこで、奪い合いのルールを新たに今、考えた！」

桃太郎「えっ、ジャンケンじゃないんスか」

近藤「ああ、叩いてかぶってジャンケンポンにしよう！」

「「(じゃあジャンケンで良いじゃん)」」



どこからか取り出した黄色のヘルメットと赤いピコピコハンマー。久しぶりに見たそいつらは、近藤さんが何かに使えそうと独断で持ってきた物なのだと言う。すると近藤さんは更に、新たなルールを追加した。･･････ここで、あの人が一番楽しんでいる説が立証される。



近藤「他のチームと争う時は、必ずこの叩いてかぶってジャンケンポンで決着をつけてもらう！寝袋やテントなどの報酬は奪い合いは行えないが、ポイントを賭けて勝負するのは許す！！」

「まさかの賭博要素！？」



私達の知る近藤さんは、決して生粋のギャンブラーだとかそういう事は無い筈。大きく絆という概念が揺るぎそうなルールを追加し、一同はどよめいた。受ければ損の確率が上がる。そんな馬鹿な勝負を飲もうとする奴なんか、居ないだろうに。



近藤「最後に！体調が悪くなったり何か問題が生じたらすぐに本部に来るんだぞ！一応カメラでは見ているが、そこだけは覚えておいてくれ！緊急時はチームに一つ支給されるこのトランシーバーで伝えてくれ！」



楽しそうにそうやって言い切ると、遂にその時が始まる。先に開催宣言を大きな声でしてしまった事など忘れた様子で、近藤さんはノリノリのまま拳を掲げた。



近藤「ではではァ〜ッ、絆キャンプ、スタートォオオ！！」



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