【銀魂】女隊士と愉快な仲間達７５

３５５３話 ページ47

.



「ふと思ったことを、言います」

沖田「言わなくていいです」

「私って、真選組に入ってから物凄ぉく世の中に貢献してきたわけじゃないですか」

沖田「続けなくていいです」

「市民と仲間の命を守り、地球の平和を幾度となく守ってきたわけじゃないですか」

沖田「知らないです」

「なのに私には、名台詞が無いんですよ！！」



真選組に入隊してから数年。私の命は何度も何度も散りそうになったが、何とかして生き延びている。生まれた傷は数知れず、涙を流した回数だって計り知れない。

もしも私が漫画のキャラクターだったとしたら、ここまでの偉業を達成していれば「Aちゃんと言えばこれ！」という代表的な台詞や行動が一つや二つ、ある筈だ。
なのに、私はどうだ。記憶力の問題は置いておいたとしても、全く「あれしかない！」と言われるものが出てこないのである。



「ということはつまり、私は何も成し遂げていないのか。その説を否定するために必死に頭を悩ませましたが、やはりそれは無いんです」

土方「台詞はいいから仕事を放棄すんな」

「私は、世のため人のため、沢山の貢献をしてるんです。なのに、なのに無いんです！」

沖田「土方さん、コイツァもうダメでさァ。イカれちまってる」

「私だって、カッコイイ名台詞が欲しい！！」



.

３５５４話→←３５５２話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す