【銀魂】わたしの非日常な日常

４１日 ページ43

銀時side


『じゃじゃーん！どうかなどうかな？』


仕上がった着物を着て、くるりくるりとその場でいろんな方向に回るA。

しかし、その着物を見て思わず目を見開く。


「おまっ、その着物……！」


そう、Aが着ている着物は、俺の着流しとそっくりの模様の着物だった。

いや、あれは……俺の着物！？


「Aさん、その着物って……」

「銀ちゃんのにそっくりネ！」

『ふふふ、実はね…！』


ーーーーー


『おじさん、良ければその着流しをわたしのサイズに合わせて着物にして貰えませんか？』

「これをかい？全然構わんが…いいのかい？お嬢ちゃんになら、どんな着物も似合うと思うがね。」

『いいんです！お金も安く済むし……これが、いいんです…！それに


________だから！』

「……よし！それじゃあおじさんに任せなさい！」


ーーーーー


『という訳なの！』

「ヘェ〜、そうだったんですか！」

「A、似合ってなくもないアルヨ！」

『神楽ちゃんそれはどっち！？』


……ダメだ。キャッキャウフフと話してる３人に頭が付いていかねー。

アレ？あの着物俺のなんだよね？なんかリメイクされちゃったのォ！？

いや別にいいんだけどね！？何着も持ってるし！！


『銀ちゃん銀ちゃん』

「……え、あ、ん？」

『勝手に着物使っちゃって……ごめんね』

「んなの気にすんなって！！別に全然構わねーよ！？」

『でも銀ちゃんが似合うって言ったんだもん、取り消しは許さないからね』

「……あ」


"似合ってたけどなァ、俺の着流し"


あの言葉か…。


「ったく……似合ってるぜ」

『っ……！』

「流石俺の着流し」

『……銀ちゃんのアホ！』


しょうがねェから許してやるか。

……似合ってるAに免じて。


「……旦那旦那」

「あ？なんだおっさん」

「実は着物頼まれた時、お嬢ちゃんがな……」

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