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36日 ページ38

Aside


「ヘェ…なんだか胡散臭い話だね…」

『ご最もです…』


わたしはカウンターに座り、お登勢さんにこれまでの事情を説明した。

銀ちゃん達は後ろのソファに座り、お登勢さんから出されたおつまみを取り合いながら、何やら騒いでいる。


そんな中、わたしの話を、お登勢さんは黙って聞いてくれた。


『不束者ですが、これからお世話になります』

「ま、好きにしてしな。今更1人や2人、増えようが増えまいが変わりゃしないからね」

『…ありがとうございます!』

「全く…あの馬鹿と一緒に居たいだなんて、変わってるねェ。何かあったら直ぐにおいで、Aならいつでも歓迎するさ」

『えへへ…ありがとうございます』


言葉では呆れながらも、微笑みながら優しい表情を見せてくれるお登勢さん。本当にお母さんみたいだった。


『…………ッ』


その時、一瞬何かが込み上げてきた。喉が詰まるような、胸が締め付けられるような。

吐き出せそうで吐き出せない。いや吐き出すようなものでもないが、喉の奥から吐き出せない何かが。


(気の所為……?)





「ただいま戻りました、お登勢さん」

「タダイマカエリマシタヨー」


その後、暫くお登勢さんの所でくつろいでいると戸が開き、入ってきたのはこのスナックお登勢の従業員である、たまとキャサリンだった。

たまさんは…ロボットと思えないぐらいだ。人間としか思えない。

キャサリンさんは…おお。キャサリンさんだ。(どういう意味だ)

未だに銀魂のキャラに会うと、興奮してしまいそうになる。

すぐに2人の視線の先はわたしへと移り、不思議そうな顔で目が合った。


「…お登勢さん、この方はどなたでしょうか?」

「銀時んとこの新しい従業員だとさ」

『Aです!よろしくお願いします、たまさん』

「こちらこそ、Aさんのことをデータに書き加えておきますね。Aさんは…

人間っぽい猫である…はい、記録しました」

『いや逆ぅ!!人間っぽいっていうか人間ですぅ!!猫っぽい人間ですっ!!!!!』

「良くやった、たま」

『何褒めてんの銀ちゃんんん!?』

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リエ - 初めて読んでみて凄く良い作品でした!続編楽しみです! (2019年8月17日 11時) (レス) id: 9dcab3acae (このIDを非表示/違反報告)
藍泉(アイセン) - 続編楽しみにしています!頑張って下さい! (2018年7月22日 19時) (レス) id: 5e162a8645 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はじめまして!とても面白いです!続編楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2017年12月10日 4時) (レス) id: 7996bc7a36 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - みたらし団子さん» 載せてくださってありがとうございます!こちらこそ感謝です!!!続編楽しみにしてます!頑張ってくださいo(≧∇≦)o (2017年3月11日 21時) (レス) id: f54a58d747 (このIDを非表示/違反報告)
みたらし団子(プロフ) - みかんさん» 遅くなってすみません〜!うおお可愛いイラストありがとうございますッッッ!!!とっても素敵で可愛いです!!!是非作品に載せさせていただきます!!!本当にありがとうございます! (2017年3月8日 0時) (レス) id: 97804fde32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みたらし団子 | 作成日時:2016年12月5日 3時

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