【銀魂】わたしの非日常な日常

３２日 ページ34

Aside


雀の鳴き声。

窓から差し込む眩しい太陽の光。

その声と顔にかかる光が眩しくて目が覚める。



･･････なんて爽やかなお目覚めがある訳なくて。

寝返りをうとうにもうてないことと、少しの息苦しさで目が覚めた。


『ん〜･･････？』


まだ定まらない視界と意識でなんとか状況を判断する。

ようやくはっきりした視界と意識。

そこでようやく分かった。

目の前には誰かの胸板。

それが顔に押し付けられていて息苦しかった。

そして後頭部と腰に回された誰かの腕と、わたしの足に絡められた誰かの足。

それはガッチリと押さえ込まれていたせいで、身動きが取れなかった。

そんなことよりも、その誰かが･････････言わずとも銀ちゃんな訳で。

そして以前も言ったが、わたしは男の人への免疫が全くもって皆無。

勿論、こんな状況で落ち着いてられる訳もなくて。


『〇×△%△〇××〇！？』


声にならない声を思いっ切り発してしまった。

悲鳴やら何やらが混じって自分の声じゃないみたいな叫び。

当の本人･･････銀ちゃんは、そんな私をお構い無しにスヤスヤと寝ている。

どうにか抜け出そうにも、大の大人、しかも男の力に勝てる訳もなく、バタバタと暴れてもピクリともしない。

それどころか、身体が全く動けない。

むしろ腕の力が強まってる気がするのは気の所為？

本当に寝てるよね･･････お、起きてる？

抜け出すことを諦めて銀ちゃんの顔を覗いてみる。


((やっぱ、顔整ってる･･････))


漫画やアニメ以上に整った顔。

やっぱモテるのかな、こんなんでも。

ふわふわの天然パーマを指で撫でたり引っ張ったりしてると、銀ちゃんの赤い瞳と目が合った。


「なーにしてんのかなァ、Aチャーン」

『ぬお！？』

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