【銀魂】わたしの非日常な日常

２９日 ページ31

Aside


「じゃ、私はもう寝るアル〜。夜更かしは美容の大敵ネ」

「おうおうガキはさっさと寝ろ寝ろ」

『おやすみ〜･･････じゃない！』


突然大きい声を上げたわたしに、うるさいと言わんばかりの視線を向けてくる神楽ちゃんと銀ちゃん。

そんな事は気にしてられない。


『わたし何処で寝ればいいの！？』


あーそういえば、みたいな顔をする２人。

大したことなさそうな事かもしれないけど、これはこの先に関わる大事な事だ。

睡眠は大事だ。

睡眠妨害する奴は許さない！


「銀ちゃんと一緒に寝るヨロシ」

「はァ！？」

『えっ！？押し入れで一緒に寝ようとかじゃないの普通』

「狭くなるから嫌アル」

「いや俺の拒否権なし？」

『アレ？さっき Aのことは私が銀ちゃんから守るネ！私に任せるヨロシ！ とか言ってなかったっけ？アレレ？』

「じゃ、良い夢見ろヨ〜」

「『神楽ちゃああああああん！？』」


スパン、と押し入れに篭ってしまった神楽ちゃん。

止めようとしたわたしの手が行き場を失いただただプルプルと震えている。

数秒後にはなんともヒロインらしくないイビキ声が聞こえた。

暫くの間、銀ちゃんとわたしは、お互い顔も合わせられず沈黙が流れたのだった。

ヒクヒクと顔を引きつらせて笑う銀ちゃんとわたし。


「あー･･････じゃあ俺ソファで寝るからお前布団使え」

『いやわたしがソファで寝るから、銀ちゃんいつも通り布団で寝てよ』

「いやいや変なとこで気ィ使うんじゃねェよ」

『いやいやいや銀ちゃんが優しいとか気持ち悪いから』

「いやいやいやいや銀さんこう見えて紳士だからね」

『いやいやいやいやいや･･････』


暫く譲り合いが続いた。

なんだこれは。まるで女の子の「○○ちゃんって可愛いよねぇ！」「いや××ちゃんの方が可愛いよぉ〜！私マジやばいからぁ」みたいなやり取りではないか。

そして遂に譲り合いはヒートアップして、ただの言い合いになったのだった。

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