検索窓
今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:62,314 hit

26日 ページ28

Aside


そして銀ちゃんがコンビニに行っている間に、和室を借りて着てみた。

でも着付けなんて知らない。着物の着方なんて知らない。

生憎、縁がなかったのか、わたしは着物を物心ついてから来たことがない。

だから羽織って紐で結ぶだけだけど・・・・・・。

けど、大きい!大きすぎる!

油断してたら肩からズルりと落ちて脱げてしまいそうだし、手は出てこなくてお化け状態。

さらにら裾も長くて歩く度にズルズルと引きずることに。

でも、銀ちゃんの着流しが着れちゃうなんて・・・・・・まさかこんな事になるとは。

クルクルとその場で回ってみると、ふわっと香る、甘く鼻をかすめるいちごの様な香り。


((この匂い・・・・・・好きだな))


長い袖ごと自分の顔に押し付ける。

鼻いっぱいに充満する銀ちゃんの匂い。

やっぱりいい匂い。

安心させられる、落ち着かせてくれる、どこか懐かしいような、そんな匂い。

・・・・・・これが銀ちゃんの香りなのかな。


『・・・・・・ふふっ』


自然と笑みがこぼれる。

まるで銀ちゃんが近くにいるみたい。

そんな時に突然襖が勢いよく開けられた。


「おーいA、着れたかァ・・・・・・何してんのお前」

『・・・・・・やあああああ!!』


そこで我に返った。

一体わたしは何してるんだ!銀ちゃんの着物の匂いなんで嗅いで。

ただの変態にしか見えない。というか変態ではないか。

そんな所をいきなり入ってきた着流しの持ち主に見られてしまった。

頭の中で色んな考えがグルグルと回り、混乱してくる。

恥ずかしくなって、ボフッ、と近くにあった枕を掴み投げつけてしまった。

それは銀ちゃんの顔にクリーンヒット。

自分のコントロールの良さを恨みたい。

ポロッと取れた枕の下の銀ちゃんの顔は・・・・・・ヒクヒクと顔を引き攣らせて笑い、しかし目は笑っておらず青筋を浮かべていた。

そして瞬時に悟った。


((こ、殺される・・・・・・!))

27日→←25日



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (88 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
155人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , トリップ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

リエ - 初めて読んでみて凄く良い作品でした!続編楽しみです! (2019年8月17日 11時) (レス) id: 9dcab3acae (このIDを非表示/違反報告)
藍泉(アイセン) - 続編楽しみにしています!頑張って下さい! (2018年7月22日 19時) (レス) id: 5e162a8645 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はじめまして!とても面白いです!続編楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2017年12月10日 4時) (レス) id: 7996bc7a36 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - みたらし団子さん» 載せてくださってありがとうございます!こちらこそ感謝です!!!続編楽しみにしてます!頑張ってくださいo(≧∇≦)o (2017年3月11日 21時) (レス) id: f54a58d747 (このIDを非表示/違反報告)
みたらし団子(プロフ) - みかんさん» 遅くなってすみません〜!うおお可愛いイラストありがとうございますッッッ!!!とっても素敵で可愛いです!!!是非作品に載せさせていただきます!!!本当にありがとうございます! (2017年3月8日 0時) (レス) id: 97804fde32 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みたらし団子 | 作成日時:2016年12月5日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。