【銀魂】わたしの非日常な日常

２３日 ページ25

「いただきますヨー！！」

『い、いただきます！』

「おー食え食え。さっさと食わねェとこの酢昆布娘が全部食っちまうからな」


あれから新八くんは自宅へ帰り、３人で食卓を囲んでいる。

ああ夢みたい･･････食事を共にするなんて･･････ああ美味し。


「そういえばAは白猫族？だったアルナ？」

『そーらしいですね』


モグモグと食べながら神楽ちゃんが問いかけてきた。


「夜兎族と似てるって言ってたケド･･････Aも"天人"アルカ？」

『それは･･････』


言われてみればそうだ。

自分のユラユラと揺れる尻尾を横目で見る。

やっぱり人間じゃないし、この世界では天人と言う方が適切だろう。

でも、もとは人間だった訳だし･･････でも今は白猫族なんて立派な名前まで付いている。

しかも過去にも存在した種族だ。

もう天人としか言いようがない。

でもわたしは異世界から来た人間。

天人と呼ばれるのも天人に失礼だし、人間と呼ばれるのも人間に失礼だと思う。

じゃあわたしは一体･･････何者？


『･･････どうですかね銀ちゃん』

「いや俺に聞くんじゃねェよ」







『うーん･･････わかんないなぁ･･････』


今だに悩んでいると銀ちゃんが「つーかさ」と口を開く。


「人間だろうが天人だろうがどうでもいいだろ。AはAだろ？自分が好きなように思ってればそれでいーだろ」


答えになってない。

それなのに、この言葉はわたしの胸に、心に、ストンと落ちてきた。

わたしはわたし、か･･････。

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