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9日 ページ11

銀時side


「シ、シロネコゾク・・・・・・?」

「えぇ・・・恐らくこの子は、白猫族でしょう・・・・・・」

「いやいやセンセー、なんですか白猫族って!?」


頭上にハテナを沢山浮かべて医者に問う。

こうなったのは数十分前のことだった。


ーーーーー


俺は突然ソイツが倒れ、間一髪受け止めた。


「おい!!大丈夫かッ!?」


何度も声を掛けたが意識が戻る様子がない。

少し荒いが、息はしている。

顔も心做しか少し赤く染まっている。

受け止めて気付いたが、体が熱い。


「くっそ・・・・・・どうすりゃいーんだよ」


万事屋に連れてくか?

・・・・・・いや、だめだ。

どう見てもコイツは天人だろう。

猫みてーな耳と尻尾を付けて。

勝手な判断はできねー。

周りの目なんかどうでもいい。

今はコイツの体が、命が優先だ。

ソイツを横抱きにして、病院に向かい足を進めた。


ーーーーー


そして今にいたる。

今は医者の話も終わり、ソイツの寝ている傍にいる。

別に俺はもう帰ってもいい。

コイツとは無縁だ。

関係ねーんだ、だから放っておいてもなんの責任にもならねー。

だけど、あんな話聞かされちゃ・・・・・・帰れねーよ。

さっきから医者の言葉が頭から離れねェ。


ーーーーー


「・・・・・・白猫族ってなんなんだよ、センセー」

「はい・・・・・・白猫族とはその名の通り、白い猫のような耳と尻尾を備えながら人間そのものの姿をした種族です。白猫族は夜兎族と同様に日光に弱いというのが弱点の1つでして・・・・・・それが倒れた原因でしょう」

「もう絶滅したと言われていた種族なんですが、まだ生きていたとは・・・・・・恐らくこの子は、地球にいる限り一人ぼっちでしょう・・・・・・」


ーーーーーー


"一人ぼっち"

それは本当なのか?

そんなの知らねェが・・・・・・

ただ、コイツを一人置いては帰れなかった。

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リエ - 初めて読んでみて凄く良い作品でした!続編楽しみです! (2019年8月17日 11時) (レス) id: 9dcab3acae (このIDを非表示/違反報告)
藍泉(アイセン) - 続編楽しみにしています!頑張って下さい! (2018年7月22日 19時) (レス) id: 5e162a8645 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はじめまして!とても面白いです!続編楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2017年12月10日 4時) (レス) id: 7996bc7a36 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - みたらし団子さん» 載せてくださってありがとうございます!こちらこそ感謝です!!!続編楽しみにしてます!頑張ってくださいo(≧∇≦)o (2017年3月11日 21時) (レス) id: f54a58d747 (このIDを非表示/違反報告)
みたらし団子(プロフ) - みかんさん» 遅くなってすみません〜!うおお可愛いイラストありがとうございますッッッ!!!とっても素敵で可愛いです!!!是非作品に載せさせていただきます!!!本当にありがとうございます! (2017年3月8日 0時) (レス) id: 97804fde32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みたらし団子 | 作成日時:2016年12月5日 3時

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