そっくりさんいらっしゃい

第二十七話:爆弾や持ち物は落としやすい ページ32

A「よく分かんねェボタンがいっぱいでよ」


神楽「コレとか押してみるネ」


銀時と桂達が緊迫の雰囲気の中、Aと神楽は桂が落とした爆弾を好きに弄っていた。


A「いや、コレだろ」


神楽「違うアル、こっちネ！」


A「テメッ、あ...」


神楽「あ...」


銀時「お膳立てされた武士道貫いてどーするよ。そんなもんのためにまた大事な仲間失うつもりか？俺ァ、もうそんなの御免だ。どうせ命張るなら俺は俺の武士道を貫く。俺の美しいと思った生き方をし、俺の護りてェもん護る」


((あのー...すみません銀時さん、Aさん達時限爆弾弄っちゃってますけどー...と作者の天の声))


銀時「え？何言って...」


その天の声(笑)に気付いた銀時は自分の横を向いた。


A「銀、悪ィ」


神楽「コレ...弄ってたらボタン押しちゃったヨ」


全く悪びれた様子もないAと笑って誤魔化そうとしている神楽を銀時と桂は数秒見つめた。


その頃真選組はというと...


隊士「オーイ、出てこーい。マジで撃っちゃうぞ〜」


沖田「土方さん、夕方のドラマの再放送始まっちゃいますぜ」


土方「やべぇ、録画すんの忘れてた。さっさと済まそう、発射用意！！」


理不尽な理由で発砲しようとしていた。が、銀時達が内側から蹴破った事で不発に終わった。


土方・沖田「！！」


土方「なっ...何やってんだ止めろォォ！！」


真選組の間を走り抜けようとする銀時達を止めようと土方の怒声が響く。


銀時「止めるならこの爆弾止めてくれェ！！爆弾処理班とかさ...なんか、いるだろオイッ！」


隊士「おわァァァ！！爆弾持ってんぞコイツ！」


銀時「ちょっ、待て、オイぃぃぃ！！」


銀時が持つ爆弾を見て逃げ出す真選組隊士を尻目にAは土方に近付いた。


A「おいＭ字前髪、テメェら警察だろ？善良な市民を守れよ」


土方「その呼び方止めろ！あとお前らのどこが善良な市民だ！！」


A「俺のどこがテロリストに見えんだよ」


土方「どう見てもテロリストにしか見えねーよ！...でもお前の姿はあの映像からは見えなかったな...もしかして人質...いやそれなら、つうかそのグラサンをいい加減外しやがれっ...！」


Aが土方と押し問答をしていると背後から神楽の気合いの入った声が聞こえた。


神楽「ほあちゃァァァァ！！」


A「何だァ...？」


大きくスイングする神楽、そして何故か窓の方へと飛んでいく銀時の姿がAの目に映った。

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