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第20話 ページ24

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強く美しく、軽やかに。
彼女は"忍"というやつらしい。侍の他にこんなに面白い奴がいただなんて、思ってもみなかった。

踏切に使われたにも関わらず、然程痛みもなく。
それはおそらく忍特有の身のこなしのおかげか。いつだって彼女は軽やかに、すり抜けていく。


「ところで、御姉さん。あの怪物、どっちがさきに()れるか競争しない?俺が勝ったらこの後、手合わせしてよ」

「怪物じゃなくて、あれ私の相棒だから…」

「制御の効かない相棒なんて不要だろう?新しいものを新調すればいいじゃない」

「アンタ、本当とんでもないこというわね」


そうはいってもああも暴飲暴食が始まってしまえば止めることは難しい。
止める手段はまあなくもないが、エナガさんのことを思えばできれば避けたいところ。


「ぶっちゃけ、晋助に大目玉くらうのも面倒だろう?だったら、あの超生物のせいにしてしまった方が都合がいいじゃないか」

「そっちが本音だろ、この戦闘兎!エナガさんはすごいんだぞ!強くてかわいい鳥!皆をその背に乗せてあの攘夷戦争(以下略」

「なんか妬けちゃうなぁ、その言い方。俺、彼奴以上のはたらきができる自信があるんだけど」

「??、どこで張り合ってるの?鳥相手にどこで張り合ってるの?君」


「まあ冗談はさておき。御姉さんと一発しけ込めるのなら俺はなんだってするよ。久々の獲物を逃したくないからね」


深い群青と通わせるその視線に、恋情なんてかわいらしい色など一切伺えず。
かくも血に飢えた兎をまずは処理しなくてはならないことは必定か。

エナガさんを守るために為すべきことであることは勿論のこと。


そこまで惚れこまれてしまったのなら、相手をしないというのも失礼だろうと口角が上がる。



「今日は興が乗ってるし、いいわ。君の相手をしてあげる。ただし、えながさんへの手だしやめてよね。余計なことを考えて戦いたくはないの。君も全力の私と殺し合い(やりあい)たいでしょ」

「いい表情。やっぱり俺の目に狂いはなかったみたいだ。アンタの目をみてると無性に従えたくなるんだよね。負けたら俺の軍門に下りなよ」


「冗談きついわよ、そう簡単に負けてやるつもりないわよ、私」




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代々で執筆しております()
相方が多忙につき、(需要があるのかはともかく)私が立ち上がっておりますとも…。

これでええんか。この流れでええんか。私は責任とらないからな()笑

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作者名:湊/松雪 x他1人 | 作者ホームページ:なし。  
作成日時:2021年1月22日 10時

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