【黒子】赤司家の妹がグレました。

No.27「誰、だ？お前は」 ページ37

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ここのところ、赤司がおかしい。


いや、赤司は前からおかしいのだが、今回は違う








「(…また、だ)」




また、鋭い目で部員を見ている







「…なあ、緑間」

「、なんあのだよ？」




少しバツが悪そうな顔で、青峰が話しかけてくる








「…最近、赤司のやつ変じゃねえか？」

「……俺も、そう思うのだよ」

「だよな…

妹のことは話さなくなったし、なんかみんなのこと名前で呼ぶし」






「……、」









「真太郎、大輝。どうした？」

「！、」

「っ、」





当の本人がタイミングよく現れ、思わず冷や汗が出た。



チラリとやつの目を見てみれば、左右で色が異なっていた






…おかしい









「赤司、」

「どうした、真太郎。」




「……最近、様子がおかしいから心配しているのだよ」

「様子？僕のかい？ああ、最近忙しかったからね

でも安心してくれ、もう大丈夫だ」







安心？そんなもの、できるものか。


視線が絡むだけで冷や汗が出るほどの、お前の姿に









「……赤司」

「先程からどうしたんだ」








「……のだよ、」

「？」









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「誰、だ？お前は」



そう聞かずにはいられなかった。



なぜなら、目の前の男は





赤司であって、赤司ではなかったから









ふふ、と少し笑って彼は答える







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「おもしろいことを言うね、真太郎





僕が誰だと？…決まっているだろう


僕は赤司征十郎だ」









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