【黒子】赤司家の妹がグレました。

No.22「それに…きちんと、ありがとうと言えたんだ！！今回は！！」 ページ25

.



「聞いてくれ…聞いてくれ真太郎！いやお前たちもだ！」

「なんすか…妹の自慢はいいッスよ…」

「それともまたなんか言われたのかよ？」


「違うんだ！

これをっ…これを見ろ！」



俺の宝物であるものを見せると、不思議そうな目で彼らは覗き込む




「…ひでえ絵だな」

「青峰、死ね。さもないと殺す。殺されたくなければ死ね」

「どっちだよ。つか何回死ねばいいんだよ」

「百万回だ」

「猫かよ」


いやそんな話はどうだっていいんだ



「これは、幼稚園の時のおみせやさんふぇすてぃばるでAが作ってくれたものだ…」

「赤ちんがひらがなで喋った…気持ち悪い」


うるさい。ここぞという時に漢字ばかりで話すな紫原



「俺はついこの間これを落としてしまって…一生の不覚だと思ったよ。
見つからなかったら赤司の権限を使って捜索するつもりだった」

「気持ち悪い」



いつもの敬語はどうした黒子。




「だが…先ほどだ。いつもの通りAとすれ違った。そしたら、

Aから声をかけてきたんだぞ？！そしてこれを渡された…！
神からの捧げものだ、これは…！」



「赤司くん、神様とか信じるタイプだったんだ」

「何を言っているんだ桃井。そもそもAが天使なんだから神もいるに決まっているだろう。」

「…末期なのだよ」



「それに…きちんと、ありがとうと言えたんだ！！今回は！！」

「「「「今回は」」」」

「うるさいハモるな！俺はそれだけでこれから先の人生が明るい…
あわよくば…あわよくばAが、これから征にい、征にいと慕ってくれたら俺は鼻血を出して死ねる」


「そろそろ捕まるレベルだよ、赤ちん」



.

新作。→←No.21「…母さんに、にてた」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す