【黒子】赤司家の妹がグレました。

No.37 俺達はむかしから ページ47

.








「っああもう！寝癖直す時間もなかったじゃん！」

「目覚ましを止めてもう1回寝たのはどこの誰だ！」

「あんたもだろーが！！」




屋敷をバタバタと走り回る俺達双子を使用人は不思議そうに見る






「あ、待って、リップ忘れた最悪」

「大丈夫だそんなの塗らなくても十分可愛い」

「ハァ！？何キモいこと言ってんの！？」




昨日の大人しくて甘えん坊なAとは打って変わって、通常通りの小生意気で派手な見た目のAへと元通り








「A！もう少しスカートの丈を長くしろ、はしたない」

「うっせえなクソジジイ、これが可愛いんだろーが！」

「お前誰にものを言っている、もう一度言ってみろ！」




Aの負けん気が強いのはあきらかに父さん譲りだろう。

父さんとAは、和解をしたのだろうか


元々そっくりな性格の2人だ、和解なんてしなくても自然と打ち解け合うだろう。



現に今、父さんのAを見る目は穏やかだし、Aも憎まれ口を叩いてはいるもののその声に以前のような鋭さは無い









.









.









.








「あれー、双子が仲良く遅刻してるー」

「どういう状況ッスか！？まさか仲直り…」

「いや、あの赤司に限ってそんなことあるはずないのだよ…」





「征にい、ネクタイ曲がって」

「Aこそ、ここ寝癖」





「…俺今何見てんだ？」

「僕の目が正しければ赤司双子です」






「赤司君とAちゃん…仲直りでもしたの…？」









.









「「何言っている/言ってんの」」



「「俺/私 たちは昔から」」






「「仲良しな双子だろう/でしょーが！」」









.







赤司家の妹がグレました Fin.

新作 黄瀬家続編→←No.36「リビングに行くだけだよ、どこも行かない」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す