【銀魂】引き離された瞬間【土方十四郎】‐２‐

第２話 ページ3

あれから二年。
二年も経った。

俺はあの事件で、三ヶ月の休業で済んだ
この休みの間、

俺は自分で何をしていたか、よく覚えてない。

何をした？何を想ってた？誰を考えてた？
俺はただ、”会いたい”感情しか覚えてない。


会いてぇ。顔を見てぇ。声を聴きてぇ。
お前に触れてぇ･･･


　

―――――――――A。


　

俺はあの日から、お前のことを考えない日なんてなかった。
考えるなというほうが無理だった。


――ビリッ････


土方「･･･」


　

書類が破れてしまった
まったく仕事に集中できねぇ･･･

ここずっと、失敗してばっかだ。

近藤さんや総悟は、気を遣っているのか、Aの話題を出してこない。
あの日から何事もなかったように振舞ってきた。

もちろん、隊士たちも･･･だが、



　

――――「やっぱり、副長とAさんってできてたんだぁー」


　

そんな噂が広がっていた


あぁ･･･付き合ってたさ。
愛していたさ。俺はAを愛してた。

･･･のに･･･。



毎日毎日当たり前のように会っていたのに･･･
もう･･･本当に･･･一生･･･


会うことはできねぇのか････???


　


　


　


　


　

Aは今何してんだ？

笑ってるのか？
怒っているのか？
喜んでいるのか？
泣いているのか？
悲しんでいるのか？
怖がっているのか？


　

頼むから･･･お前の顔を見せてくれ･･･。
笑った顔を･･･見せてくれよ･･･

俺だけに。

頼むから･･･会ってくれよ･･･。会わせてくれよ･･･会いてぇんだよ。
気がおかしくなりそうなんだよ･･･。


　

土方「･･･････くっ････」


　

涙･･･か？
今日も泣いた。


　

毎晩、俺は泣いている。情けねぇなァ･･･


ただ･･･。


会いたいって想ってるだけなのによォ･･･


　


土方「･･･ッ･･･。ちくしょー････」



　

A･･･。


　


俺はやっぱり･･･お前がいねーと、隣にいねぇと･･･
ダメみたいだ。


　

だから･･･

会いにいく。

第３話→←第１話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す