story.*・゚30.:*・°☆. ページ31
あれから約10分ほど経過した。
とっくに征君が休憩室まで送り届け終えている頃のはずだが…
『合宿まで来て彼女つくるとか…』
やっぱり、相変わらずなんだな…。
マネージャーとしての業務を終えた両手は転がってたバスケットボールの溝をなぞる。
この合宿は、合宿と言っても小規模なもので一泊二日の合同練習になっている。
なので、明日には解散するしそのまた次の日には普通に学校だってある。放課後には部活だってある。
学校以外はほぼバスケ漬け…流石は強豪校というものだ。
本来は恋愛なんて考える暇もないだろうに
『…』
あと二日、あと二日なのだ。
計画はもう全て完璧だ。おそらく彼は私以上の苦痛、恐怖、羞恥を味わうことだろう。
気高いプライドもズタズタになりながら…
「おい、A」
『…だからちひよ、その名前で呼ぶなって言ってるじゃん』
というか、いつの間に背後に…
「赤司を連れ戻してきてくれないか。
あと休憩時間あと3分だし。」
『いやいやいや、自分で行けばいいじゃん。なんでわざわざ私が…』
「どーせ気になってんだろ?2人のこと」
まあ、確かに気にならなくはない。
…けど
『でも、また…』
゛傷つくだけだし゛
『…?』
あれ、
「どうした?」
『いや、なんでもない。行ってくる。』
「お、おう…?」
…傷つく?誰が?私が?
何に?何で?
征君が他の女子に告白しているのも、されているのも、付き合っている事実も、全て現実としてつきつけられてきた。
何も感じなかった、全部、知っていたのに。聞いていたのに。
今回もそうだ。そうであるはずだ。
だけど、何か…違う。
……知りたくない。
忘れていた感情に、私の心はすっかり動揺していた。
そんな心情とは裏腹に、体は真っ先に休憩室へと早足で向かっている。
ドアの前にたどり着きドアノブを握る。
開けろ、開けるな、知りたい、知りたくない、引け、いやだ、怖い、聞け、痛い、だめ、開けろ、開けろ、開けろ。
ガチャ
『____っ』
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まめたま(プロフ) - ルナさん» 少しでも楽しみだと思ってくれれば嬉しいです!!ありがとうございました!!! (2015年4月5日 20時) (レス) id: 5a4efad696 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - どうも!はじめまして!読んでるととてもわくわくしますね!これからも、頑張ってください! (2015年4月5日 13時) (レス) id: d3e8c64e1a (このIDを非表示/違反報告)
まめたま(プロフ) - リンゴさん» マジですかΣ(゚д゚;)嬉しいです!ありがとうございますm(_ _)m! (2015年3月28日 0時) (レス) id: 5a4efad696 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ(プロフ) - おもしろすぎて何回も読み返しちゃいました(^^;)(;^^)続きが楽しみです(#^.^#) (2015年3月27日 11時) (レス) id: 8c2c382084 (このIDを非表示/違反報告)
まめたま(プロフ) - くろにじっちゃんさん» うおおおおぉぉぉ!!!ココちゃんこんなの見てくれてありがとぉぉぉぉおおう!!!おう、頑張るよ!!出来るだけ消さないようにするね(^ω^;);););) (2015年3月23日 21時) (レス) id: 5a4efad696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ウィーたん☆ x他1人 | 作成日時:2015年1月17日 17時