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◇隠れ黒龍No.4◆ ページ6

…ズズズ…と影が騎士の男を引き摺り込む。口がふさがったくらいまで引きずり込まれた時に1度影の動きを止めて僕は騎士の男の前に立った。







『どう?自分が見下していた蜘蛛(・・)に殺られる気分は?』







僕がそう問いかけるとまるでごめんなさいと謝るかのように必死に目で訴えている騎士ランクの男。







『死にたくない?』






そう問えばブンブンと縦に頷く騎士ランクの男。はは、馬鹿だねぇ…許されると思ってやがる。







『バッカだねぇ?僕は許す気なんてないよ!この世界は死ぬか死なないか!殺るか殺られるか!君は殺られる側の人間だ!君は僕よりも弱い!だから、君は死ぬべき存在だ!なあ、君らにとって蜘蛛ランクは死ぬべき存在なのだろう?なら言わせてもらおう!黒龍からしても君ら騎士ランクは死ぬべき存在なのだよ!』








くふふ、と笑いながら言うと騎士ランクの男は泣きながらこちらを睨みつけてきた。






『恨むなら喧嘩を売ってきた自分自身を恨む事だな。生まれ変われたのならもうそのような事をしない事をオススメするよ。』







僕はそう言い、男を影の中へ引きずり込み、殺した
クハッ、もう、我慢の限界だ。あの絶望した顔…堪らない!とてもいい顔していた。あの顔が僕は好きだ。絶望し、恐怖に染ったあの顔…んふふ、良いわァ…。この世界の者は誰もが狂っている。
あのボアでさえ、狂っているのだからな。









『クハッ、あー面白い。』








今回は蜘蛛如きで殺れると思ってる騎士(馬鹿)だったな。前回は確か、僕が蜘蛛だからという理由で後ろからブリザラ()で殺そうとしてきた犬ランクだったな。
犬も蜘蛛も対して変わらないというのに…ンハッ、思い出したら笑いが止まらない。







※ブリザラ…氷魔法の一種で、蜘蛛や犬でも扱える簡単な魔法。






にしても、この学校に居る王や騎士はどうしてこうもレベルが低いのだろうか?こんな簡単な魔法さえも見破れないなんて、生きていても意味が無いのでは?と思ってしまうほど弱い。
ボアでさえ、僕の事即見破ったと言うのに…






あ…ボアの事忘れていた。ボアの方に行くとするか。






「アヤカ・シャダウィン…ちょっといいかな?」







ボアの方へ行こうとした時、後ろから声をかけられた。







◇◆

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設定タグ:オリジナル , 吟狐 , 隠れ黒龍   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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さいだー - ア…好きぃ… (2020年9月4日 23時) (レス) id: 94909bedb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:吟狐 | 作成日時:2020年7月10日 10時

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